祈る力・生きる力・生かす力
皆さん、おはようございます。
今年になって、地震や事故、事件、戦争に関するショッキングなニュースが続いています。
そうした惨事の映像を見ているうちに感情移入し、精神的・身体的な不調につながることがあるそうです。
専門用語では、『過覚醒』(かかくせい)というそうです。
これは、強いストレスを受けた場合、交感神経の活動が亢進し精神が高ぶった状態になり、
本来は、ストレスが緩和されると元の落ち着いた状態に戻りますが、
何らかの原因で、精神が高ぶったまま、心身の緊張がずっと続いた状態です。
すると、ちょっとしたことでイライラしたり気持ちが落ち込んだり、不安になったり、また、動悸や息切れ、肩こりや頭痛、食欲不振や不眠症を発症します。
心的外傷後ストレス症候群(PTSD)の特徴のひとつともされていますので、
まずは必要な情報を取捨選択し、できるだけショッキングなニュースや映像は何度も繰り返し見ないように注意したいですね。
なお、今月の「生き方塾」(オンラインの瞑想会)では、こうした過覚醒や再体験(フラッシュバック)、また、先日のブログでも触れた「共感疲労」などをやわらげる呼吸法や瞑想法、「祈りの瞑想」というテーマでおこないたいと思います。
昔、チベット巡礼でたくさんの人々と出会いました。
そして、ある大切なことに気づかされました。
それは、私たち一人ひとりの内にある「偉大な力」(祈る力)を。
自他共の幸せを願う、大きくて、広くて、豊かな心。
みんなの中にある。
生かせいのち
高野山大師教会光寿支部・支部長 天宮光啓
高野山大師教会光寿支部 事務局