チベットでの瞑想体験 - 静寂の中に込められた深い意味 | チベット法話 | 天宮光啓塾 生かせいのち(生き方塾)

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生かせいのち

南無大師遍照金剛

合掌

 

 

 内なる静寂

 

 

 

皆さん、おはようございます。



今朝は私がチベットでおこなってきた瞑想体験についてお話ししたいと思います。



チベットは美しい自然と厳しい環境が共存する場所です。



数々の聖地が点在しています。



そうした中で私がおこなってきた瞑想体験は、今も心に深く刻まれた貴重な経験です。



まず、チベットの聖地で瞑想する際に重要なことは、自然の息吹や息づかいを感じ取ることです。



万年雪をいただきにたたえた山々、清らかな水や空気、風に揺れる草花の香りなど、雄大な大自然が織りなす造形美の数々。



こうした中でおこなう瞑想は格別です。



心の奥深くに秘めた感情や思考と向き合い、それらをあるがままに受け入れ、


そして、心に本来の静けさが戻れば、心の中に目の前に広がっていた風景が浮かび上がります。



初めは心が乱れやすく、不安や心配が湧き上がることもあるかもしれませんが、焦らずに自分と向き合い続けることが大切です。


チベットの瞑想では、しばしばマントラ(祈りの言葉)が重要な役割を果たします。


特定のマントラを唱えることで、心を浄化し、内なる安らぎが見つかります。


そこで、ここでひとつ、皆さんに「六字真言」をお授けします。

 

「オン・マニ・ペメ・フーン」

 

 

 

※ 伝承によれば、観音様の放った一条の光明から、

 

チベットの神話や伝説、物語がはじまったそうです。

 

これは観音様の真言、聖なる意味を秘めた言葉です。その響きが、私たちの心の深い部分に「風」(rlung、ルン)のように吹き抜けていきます。


過去の過ちや後悔、未来への不安。



しかし、それらはただ過ぎ去る雲のように、いつしか消え去っていきます。


私たちは、瞑想を通して自分の心に向き合い過去に縛られず、未来に恐れず、この瞬間に全身全霊で生きることができるのです。


このチベットでの貴重な瞑想体験は、私に多くの気づきをもたらしてくれました。


私たちは、自然と共に生きることの大切さを再認識し、内なる静寂の中に深い意味を見いだします。


最後に、日々の生活の中で、こうした瞑想の素晴らしさを忘れず心に留めておきたいと思います。


それは、常に心を穏やかに保ち、周りと調和し、他者との結びつきを大切にすることで、より豊かな人生を歩んでいけるのではないでしょうか。


皆さんも、ぜひ心にチベットの勇壮な大自然をイメージしながら瞑想してみてください。


きっと、何か新しい気づきや喜びと出合えることでしょう。


皆さんのかけがえのない毎日に深い意味をもたらすことを願っています。


ご一読いただき、ありがとうございました。


合掌 天宮光啓


※ 「ルン」とは、チベット仏教の瑜伽行における「生命エネルギー」、ヨーガの調気法(プラーナーヤーマ)の「プラーナ」のことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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