トラブルや病気を引き起こす元凶
苦しみや悲しみ、怒りや憎しみによってこれまで見えていた世界が一変することがあります。
まるで深い森の中に迷い込んでしまったように…。
仏教では、私たちの心の迷いの元凶を「三毒」(さんどく)であらわします。
三毒(さんどく)とは、貪・瞋・癡(とん・しん・ち)のことです。 最も克服すべき根本的な三つの煩悩をいいます。
貪は欲望にまかせて執着しむさぼること。瞋は思い通りにならないことに対する怒り。痴は物事の道理に暗く、それゆえ妄念によって迷い苦しむ無明(むみょう)のことです。
また人の善心を害する3種の煩悩(ぼんのう)ということで「三不善根」とも呼ばれています。
三毒はトラブルに遭遇したり、生活が困窮したり、心身の健康を害したり、争い・貧困・病気の根本原因ともされています。
来月の「やさしい仏教講座」でまたこうしたお話もいろいろとお伝えしてまいります。
それでは、本日も仏道精進。
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌 天宮光啓