■ 虚空蔵菩薩真言
のうぼう あきゃしゃきゃらばや おんありきゃ
まりぼり そわか(真言宗 仏前勤行次第より)
虚空(こくう)とは、サンスクリット語のアーカーシャ、アカシャの音写です。
何も妨げるものがなく、すべてのものが包括され存在する場所や空間といった意味です。
古代インドでは、物質の根源である他の四大(地・水・火・風)を包括し産出する空間と捉え、五大の一つ(空)としました。
よって、当方では「安産祈願」「子宝祈願」(子授け)「子宝成就」に虚空蔵菩薩真言を唱えます。
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● 虚空蔵菩薩 梵名 アーカーシァガルブハ
別名・金剛宝菩薩、虚空庫菩薩、金剛胎菩薩
密号・如意金剛、庫蔵金剛、富貴金剛
虚空蔵とは、福徳と智慧の無尽蔵なることを、大空の広大無辺の宝蔵に譬えた名称で、
これらを衆生に施して諸願を成就せしめる福・智二徳を本誓とする菩薩である。
※ 宗派・宗門や諸寺院、地域などによって真言や陀羅尼、お経の唱え方や作法などに相違がございます。
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(参考書籍・一部引用)
『梵字手帖』 徳山 暉純 (著) 出版社:木耳社; 新版 (2009/10/1)より引用
『実修・書写 梵字宝典』 下泉全暁, 渡辺俊雄 編著 青山社(平成18)
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坂田 光全(1997/12/1).真言宗常用経典講義 東方出版
松長有慶(2020/06/20).訳注 声字実相義 春秋社
中村本燃(2012/3/15).空海と高野山 青春出版社
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