昔、歩き遍路の通し打ちにでかけた。
※ 『般若心経典』をテーマに五年前の歩き遍路の時に関する記事
その巡礼の旅を終えた頃に、ある一冊の本を手にした。
その本に書かれている記述に目がとまった。
それは、以前から興味のあった「量子論」。
ご存じのように、相対理論と双璧をなす物理学の大理論である。
現代物理学の基礎となるもので、原子・分子・粒子などの物理現象や、宇宙や生物に関する自然現象、
私たちの身近な日々の生活の中でのできごとなど、とても広い領域にまでも及ぶ数学的な理論とされている。
四国遍路を巡礼していると、一般的な常識では説明できないこともたくさんある。
それらは、四国遍路の摩訶不思議な、神秘的な体験や霊験談などとしても語られている。
ひょっとしたら、こうした科学的な視点から私たちの身近にある不思議な現象が解き明かされる、
そういった新しい時代がやってくるのかもしれない。
柔軟な発想や、常に新しい視点、さまざまな角度から物事をとらえる試みはとても大切なように感じる。
先ほどの話にもどるが、未来は決まっているのか、いないのか。
結論からいえば、“決まっていない”、そうだ。
それならば、目の前の苦しみや悲しみに心をとらわれ、未来を悲観する考え方や、
苦悩し続ける“いばらの道”を選ぶよりも、
明るい希望の未来を選択し、
いつも心にプラスのことを思い描くことが大切ではないだろうか。
※ 壇上伽藍の御社(みやしろ)から西塔をのぞむ。
高野山にもだんだんと秋の気配が……、
諸行無常、森羅万象すべてのものごとは、
日々、移り変わっている。
視点を仏様と同じように、ゆったりと、おおらかに、ひろく、ひろく、
こころをゆたかに、生かせいのち。
合掌
追記 平素は、いいねやコメント、メールなどいろいろとありがとうございます。
年末も近づき、さらに慌ただしい日々にあります。
メールのご返信等が遅くなることもございますので、予めご了承くださいませ。
それでは、本日も素晴らしい一日を。
光啓 九拝