昨夜は夢の中で、母をはじめ、
私より先に、この世を去ってしまった人たちと会えた。
代わる代わるいろいろな話をした。
そのうちの一人が、
「あのトンボは、実は私だったんだよ」と、ニッコリ。
二年前のお盆を過ぎた頃に、歩き遍路の巡礼に出かけた。
高知市内から、足摺岬までを歩いた。
その時に、一匹の小さなトンボが旅のお共(とも)をしてくれた。
とっても不思議な体験だった。
“すべては、つながっている”。
笑顔で、その言葉を残してまた夢の中へと消えていった。
瞑想とは、私たちの内を見つめる素晴らしい発見の旅である。
しかし、それはけっして視野狭窄(しやきょうさく)に陥ること、妄信することや偏った考え方になることではない。
自己の内に意識を向けて、心の奥に広がる宇宙を感じることだと思う。
私たち一人、一人は、“すべて”とつながっているということを。
そのことに気づき、心を大きく、広く、
そして、豊かに。
自他ともの幸せを心から願えることができた時に、
“すべてとつながっている”、そのことをあらためて知る。
それを「如実知自心」(にょじつちじしん)というのかしれない。
合掌