秘密とは…
日常で使う場合、他人に知られないように隠す、
あるいは誰の目にも触れないように、見えないようにしたりする、そうした事柄を表す言葉である。
こと真言宗では大日如来の説法や、真言宗の教義のことを「秘密」という。
仏の深遠な教えは、言葉で伝えたり、教えたり、知ることが難しい、
簡単に伝えたり、知り得たりすることが非常に難しい。
究極の奥義、ゆえに「秘密」である。
森羅万象、すべては身(身体)、口(言葉)、意(心)という三つのはたらきで成り立っているとされる。
宇宙の根源的な生命力、それを大日如来(法身)ともいう。
私たちの身(身体)、口(言葉)、意(心)の三つのはたらきもその現れである。
それゆえ、本質的には私たちも大日如来と同じだと解される。
ただし、大日如来のはたらきは我われ人間の想像をはるかに超越した、仏の深遠なる教え。
行者は仏の甚深なる秘密を知るために、印契を結んで仏の身密、真言を唱えて仏の口密、心を仏と通い合わせ(観想し)仏の意密と…、
その時に重要となるもの、その一つに真言(マントラ)がある。
チベットでの瞑想修行の時にもよくいろいろな真言(マントラ)をお唱えした。
最近は、特に『般若心経』のお経に秘められているある真言をもちいることが多い。
明日は、大阪での「天宮光啓塾 生かせいのち」(生き方塾)、この内緒(秘密)のお話もあわせてしてみたいと思う。
ちなみに、内緒とは内証(ないしょう)が転じた言葉。
内証とは自内証ともいって「自らの心のうちで真理を悟る」ことを意味する。
森羅万象、宇宙の根源の生命力とは何か。
私たちをとりまく大いなる「いのち」とは何だろうか。
密教では、すべてが大日如来(法身)のあらわれとする。
明日は、ご参加の皆さま方とともに大いなる「いのち」に触れてみたい。
合掌
皆さん、こんばんは。
明日は大阪での「天宮光啓塾 生かせいのち」(生き方塾)です。
天気予報では午前中、まだ少し雨が残るようですので、
お越しになられる際には十分にお気を付けてご来館くださいませ。
それでは、明日も素晴らしいお時間をまたご一緒いたしましょう。
天宮光啓塾 生かせいのち(生き方塾)
高野山真言宗修行僧 天宮光啓