昨日でちょうど十年。
あれから十年という歳月が瞬く間に過ぎ去っていった。
僧侶としての第二の人生が始まったあの日。
何かに導かれるように高野をめざした。
白浄の信心を発して無上の菩提を求む・・・
一心に修行に打ち込んだあの日。
思い返せば、この十年、
嬉しいこと、楽しいこと、いろいろあった。
また、苦しいこと、
悲しいこと、
辛いこと・・・
本当にいろいろとあった。
誰にだって、人生うまくいかない時もある。
艱難辛苦、心が苦しみや悲しみに囚われて先に進めない時もある。
天を恨み、誰かのせいにしたくなるときも。
「一陽来復(いちようらいふく)の天をまつ」
どんなに辛く厳しい長い冬も、やがて後には必ず穏やかな春がやってくる。
これからも、日々コツコツと、
また一歩、また一歩と先を目指し進んでいきたい。
願わくは自他もろともに、仏の道を悟りて、
生死の海を渡り、
すみやかに解脱の彼岸に到らん。
おんぼうじ しった ぼだはだやみ
合掌
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皆さん、おはようございます。
平素はいつも有難うございます。
私事ですが、本日は明日からの九州での合同瞑想会に向けて前日入りいたします。
ところで、今からちょうど十年前の5月26日、金剛峯寺にて出家いたしました。
あの時の清々しい気持ち、発菩提心をいつまでも忘れることなく、
これからも、日々精進してまいる所存です。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
いつもコメントやメッセージ本当に有難うございます。
それでは、本日も素晴らしい一日となりますことご祈念いたしております。
合掌
高野山真言宗阿闍梨 天宮光啓 九拝
