まず、「発心」(悟りを開こうとする心を起こすこと)、
次に、「修行」(悟りへと向かって努力を積み重ねていくこと)、
さらに、「菩提」(煩悩を断ち切って悟りへと至ること)、
そして、「涅槃」(悟りが完成すること)。
まさに、菩薩の修行道。
四国遍路も、これになぞられ、

「発心の道場」 阿波(徳島県)
「修行の道場」 土佐(高知県)
「菩提の道場」 伊予(愛媛県)
「涅槃の道場」 讃岐(香川県)

どんな困難や煩悩にも打ち勝ちたい、幸せになりたい、そう心から強く願うことから始まる。
迷いを断ち、煩悩の業火を消し去り、心穏やかな静寂のあの境地へと至ることが出来る。
何事も、焦らず、慌てずコツコツと、
日々、丁寧に一歩一歩を大切に。
時に、不安になったり、絶望したり、心細くなったとしても、
自分の歩幅でゆっくりとまた先を目指し歩き出せばいい。
本当は、最初からゴールなど、どこにも存在していないのかも知れない。
もし、あるとしたら、
それは、最初の一歩を踏み出そうとする勇気、心から強く願った時、
心の底から発心した時なのかも知れない。
※ 発心(ほっしん)とは
発菩提心 (ほつぼだいしん) の略称。仏陀の悟り (菩提) を得ようと決意すること。
『華厳経』には「初めて発心するときは,すなわち正覚 (仏陀の悟り) を成ず」とある。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
そのことを確かめるためにも、
今日も、焦らず、慌てず、諦めず、
コツコツと、
丁寧に、一歩一歩ゆっくりと歩んでいけばいい。

焦らず、慌てず、諦めず、コツコツと一歩、
また一歩、前進、前進。
合掌