先日、朝から急な法務の依頼が入ったものの、
予定していた通り、急いで運転免許試験場へと向かった。
五年ぶりの更新。
印紙を買ったり、用紙に必要事項を記入したり、写真撮影をしたり・・・
時計ばかりを気にしながらの慌ただしい手続き、
やっとひと息つけるようになったので、
講習が始まるまで、しばらく待合室のイスに腰掛けて待つことにした。
しばらくして異変に気づく。
「あれっ」、
「な、無い」、
ついさっきまで手にしていた大切な書類の入った封筒が。
慌てて、先ほど用を済ませたトイレに大慌てで向かった・・・
しかし、やはりどこにも見当たらない。
一瞬、目の前が真っ暗に。
すぐさま、大急ぎで1階の受付へと一目散。
すると、その大切な書類が「落とし物」として無事に届けられていた。
その時、ホッと安堵すると共に、
以前何かで読んだ「良心のサイクル」という記事を思い出した。
それは、ある人が財布を落とし、
途方にくれながら交番へ向かうと、
誰かがその財布を拾ってちゃんと届けてくれていたというお話。
その財布の持ち主は、拾ってくれた人への感謝の気持ちを、
今度は、自分がもし誰かが落とした財布を拾った時は必ず交番へと届け、
その恩返しがしたいと。
そうすることで、また別の誰かが「感謝」の心で、同じことを繰り返すように。
こうした「良心のサイクル」によって社会の雰囲気はますます良くなり、
人と人がお互いのことをますます思いやるように・・・
私も、今度何かの形で誰かのお役に、
少しでも社会のために役に立ちたい、そう心から思える出来事となった。
「良心のサイクル」、
人がもっともっと素敵に、
誰もが、やさしくなれる世の中になったらいいな。
合掌