古より、我々日本人も神仏や霊魂を尊ぶ民族である。
日本記紀に登場する伊弉諾尊(いざなみのみこと)と、
伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二柱(ふたはしら)の神は、
「いざな(み)う」という生殖に"誘う"、「産霊」(むすひ)という「生命力」、
「生命誕生」そのものが神格化された神霊だと聞いたことがある。
オーストリアの心理学者ジークムント・フロイトは、
「不滅」という観念が生まれる心理的な背景について、
「死んだら"無"になるということを認めたくないという深層心理が私達の無意識の最も深いところに普遍的に初めから存在している」という。
偉大なる発明の父トーマス・エジソンは、
「人が死を迎えた瞬間、高度に荷電を持ったエネルギーが体を離れ、
ある空間に向かうようになる。そして、次の人生へと移行する。
今後、このエネルギーが不滅であることを証明する実験が、
大変重要な意味をもつようになるだろう」。
現に、エジソンは霊魂から発せられるメッセージ(特殊な周波数)の解析、
また、それを受信して記録する機械の研究開発に意欲的だったという。
彼自身、死の床で遭遇したものとは・・・
「暗闇の先に何かがある。それは、非常に美しい場所のようだが・・・
なぜか懐かしくもある」。
実際には、先に述べたような機械の開発をおこなうことなく、この世を去った。
いずれにせよ、私達生命体が迎える"死”には何か隠された秘密があるように感じてやまない。
そうあれこれと思念を巡らせるうちに・・・
遠い記憶が"黄泉がえり"はじめる。
そして、静かに世は更けていく。
合掌