今週末の「天宮会」(in大阪)、ちょうどお盆(盂蘭盆会)の時期ともあって、
四時限目(講義)の最後には、皆様方とご一緒に光明真言をお唱えし、
その功徳を廻向したいと思っております。
ご存知のように、お盆(盂蘭盆会)の行事とはお釈迦さまの十大弟子のお一人、目連尊者(もくれんそんじゃ)が餓鬼道に堕ちた亡き母を救おうとするお話に由来するものです。
ある日、目連尊者は神通力により、冥府魔道のような苦界にてもがき苦しむ自身の母の姿を知り、
慌てて、お釈迦様に助けを求め懇願いたします。
すると、
「夏安居(夏の修行期間)が終わる日(7月15日)に僧侶を招き、たくさんの供物を捧げ、心から供養すれば救うことが出来るであろう」と。
※(注)
安居(あんご)とは、雨期の間、僧侶達が一箇所に集まって修行に励んだとされる期間。
雨安居(うあんご)とも。
目連尊者は、お釈迦様のそのお言葉に従い、
僧侶をもてなし、善行の功徳をお積みになりました。
すると、その功徳によって母を無事に極楽往生へ導かせることが出来た、というお話です。
以来、夏のこの時期には父母や、ご先祖様へ深く感謝を捧げる大切な期間となりました。
この世の一切の生きとし生けるものには、必ずやがて「死」が訪れます。
そして、その「死」をひとつの機縁として、
自分自身も、供養する側から、供養される側へと変わってまいります。
それは、過去世・現世・来世へと続く「三世」、
これまでも、幾度となく繰り返されてきた「輪廻」(サンサーラ)です。
現世に「投じた一石」(カルマ)による「波紋」は必ず、来世でその善悪の「因縁」を受けることになります。
大切な方々を想い、その現世・来世でのさらなる多幸を祈り、
現世の今、この瞬間にしか出来ない素晴らしい「功徳」を積む努力を惜しまず・・・
「 となえたてまつる光明真言は 大日普門の万徳を二十三字にあつめたり
おのれを空(むな)しゅうして一心にとなえ奉れば みほとけの光明に照らされて
三妄(まよい)の霧おのずかれはれ浄心の玉明らかにして 真如の月まどかならん 」
オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラマニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン

それでは、今週末の天宮会、また素晴らしい有意義なお時間となりますよう、
皆様方と共に心を込め、光明真言のご唱和をしたいなと思っております。
追記 今週末の天宮会ご参加の皆様方へ
道中くれぐれもお気を付けお越しくださいませ。
特に、遠方よりご参加の方々におかれましては関西は暑いですので、
熱中症対策等、体調管理もバッチリでお願いします。
合掌