五月、新緑が眩い季節、 燦々とふりそそぐ太陽
海からは爽やかな風が吹き上げ、この身をどんどんと透りぬけていく・・・
太陽の日差しで海が熱せられ上昇気流を生み、
その雲がどんどんと山の方へと流されていく・・・
やがて・・・島内の中心にそびえ立つ山々にぶつかり・・・恵の雨 となる。
雨は、山肌をつたいながら・・・
たくさんの命を育み、たくさんの穢れをあらい流す川となる。
そして、長い旅路の果てに・・・また海へと戻ってゆく
すべての「いのち」をうるおす恵の雨、
大地へとふりそそぐ・・・
それは、太古の昔から変わらぬ
何ひとつ変わらない大自然の法理
やがて、この命が尽き、大地へとかえり、
そして、魂は天へと昇る・・・
今度こそ、誰かの心をやさしく包み込んであげたい・・・
今度こそ、誰かの心をたくさんの愛情で豊かにしてあげたい・・・
今度こそ・・・
たくさんの想いを秘めて私達は再びこの大地へと・・・
合掌
神秘の島 「死と再生」-恵の雨