皆さん、こんばんは。
今日は、あるお寺のご住職さまと久しぶりにお会いしてまいりました。
最近、私がブログをはじめたことも
話題のひとつとなりました。
その中で、私がブログで出会う皆さま方との不思議なご縁のお話をしていると、
和尚が、次のようなお大師様のお言葉で人様とのご縁の大切さを説いてくださいました。
「人の相知(あいし)る必ずしも対面(たいめん)して
久しく語(かた)るにあらず
意通(こころつう)ずれば即(すなわ)ち 傾蓋(けいがい)の遇(ぐう)なり」
性霊集巻二・一 玄珠を瑩く碑(定八・二七)
* (補足)
傾蓋(けいがい)とは、たまたま会うこと。また、ちょっと会っただけで、旧友のように親しくなること。
孔子が道で程子と出会って、車の蓋(きぬがさ)を傾けて親しく立ち話をした故事に由来する言葉です。
大辞林 (国語辞書)より
このくだりは、弘法大師空海(774~835)が、
苦難の果てに日光山(聖地二荒山)を切り拓いた勝道上人(735~817)
を讃嘆(さんたん)した文章の一節です。
私達は、それぞれの人生の中でこれまでたくさんの人達と出会ってきました。
しかし、どんなに長く時間を共に過ごそうとも、
どんなに言葉を交わそうとも・・・
心が交わらぬ人達も少なくありません。
反面、一度も会ったこともない
一度しかあったことのない人に対して大変な親しみを覚えることもあります。
「密教」では、森羅万象の象徴である大日如来から脈々と続く血脈(教法)をさずかり、
晴れて「阿闍梨」(あじゃり)となれます。
すべては、目に見えぬ、眼に映らぬ「ご縁」という不思議な「糸」なのかもしれません。
このようにして皆さま方と出会えたこの素晴らしき「ご縁」、これからもずっと大切にしていきたいです。
そして、多くの「ご縁」により
さらに、皆さま方の未来に幸多きことをご祈念いたします。
いつまでも、
心豊かに、
人生を豊かに、
人に幸あれ、天の恵みあれ。 合掌