海底摸月   ものまねタレントのSHINOBUさんと城めぐりとお笑い中心のブログです -2ページ目

77/100 今治城【日本100名城】

今治城





湯築城をさらりと訪問した後は、今治城へ向かいます (8月11日のことです)







今治城は藤堂高虎が1602年に構築した城で、九州と関西を結ぶ海上交通の要衝である来島海峡を監視するために築かれたと言われています






宇和島城の戦乱を意識した縄張りとは違い、関ケ原の戦い後の城という事で、防御よりも治世を意識した縄張りになっています






海を城の一部とし、すぐに水軍を出撃できるようにしてあり、四角形の曲輪の弱点を補うように、幅54mもある内堀には海水を引き込み、高石垣と多聞櫓を配置した、江戸時代のスタンダードになった城でもあります (堀には海水魚のスズキ、クロダイ、コンシロなどが生息しているそうですが、堀底からは真水も湧き出ている箇所があり、メダカなども泳いでいるとの事)






尚、江戸時代末期に台湾にあるゼーランディア城に似ていると言われ、藤堂高虎がマネをしたのでは?と疑われましたが、
ゼーランディア城は1624年に構築されたので、今治城の方が早いのですが…






ゼーランディア城は、台湾の貿易を独占しようと目論んだオランダの東インド会社が、台南港入口に構築したもので
福建地方の海賊の首領で明の遺臣といわれる鄭成功が城を占領したため、オランダが台湾を放棄せざるを得なかったという事件が起こり、日本でもよく知られていました





櫓のある石垣が、他よりも迫り出しているところなどが似ているのですが、当時のヨーロッパの城などによく見られる構造だと思いますので、ヨーロッパの文献を藤堂高虎が見ていたとも考えられるのですが…






宇和島城から劇的に城の構造が変化しているので、高虎が独自で考えたものなら、やはり彼は築城のパイオニアであり、天才なんだと思います (生涯で32回、28城を築いたので、様々な築城技術や知識の蓄積はあったと思うのですが…)






そんなこんなで、駐車場は城の入口の近くにありました (混んでなかったです(^_^;))







駐車場から見た今治城の石垣は、花崗岩と石灰岩が混在していて少し淡い色ですが、復元櫓や天主閣の白さとマッチしていて美しいですね







長い橋を渡って曲輪に入りますが、昔はどんな橋だったんでしょうか? (今はクルマも通れる頑丈な橋になっていますが)







枡形虎口は高虎の一大発明といわれていますが、ここ今治城が初めだったのかな? 復元された鉄御門は鉄砲や火矢に耐えられるように鉄板が張られていたようです







案内板があったのですが、何故か半透明になっていて、読み辛いのなんの… (頑張れ行政)






鉄御門を通ると、広大な広場に復元天守が現れますが、高虎が構築した天守は層塔型だったのに現在の天守は何故か望楼型なんです。なんででしょう? (高虎の天守は、完成2年後に丹波亀山城に移築されてしまいました)






本丸の端にある御金櫓は中に入ることが出来ますが、チケットは天守とセットになっていて、天守入口で買わなければならず、まず、櫓から攻めたおいらは、チケットがなくて入れませんでした(汗) (天守行った後にも入りませんでしたが、何か? 中は郷土美術館のようです)








天守閣内部もちょっとした博物館になっていたと思いますが、まったく記憶にございません (中が暑かったことだけは覚えています。鉄筋コンクリートの復元天守なんだから冷房くらい欲しいもんだよΣ(゚д゚;))






天守最上階からの眺めは良かったのですが、堀に海水を取り入れている入水溝がありました。どこにあるか分かりますか?






ここですよ。ここ。まだわかりませんか?





えっ! まだ分かりませんか?






そそくさと、暑い天守の外へ出て、天守横に鎮座している吹揚神社を覗いてみます (今治城は別名吹揚城と呼ばれていますが、この地が瀬戸内海から吹き上げられた海砂が集まってできた砂丘だからだそうです)







神社には興味はなかったのですが、この酷暑に結婚式をあげているお二人がおりまして…







今治城天守の下で幸せそうなお二人を見ていると、急にムラムラしてきて(笑)、早々に今治城を退散しました (本当は空腹に耐えかねて、ランチを食べる場所を物色しに行っただけですけどね)








今治のB級グルメって、「玉子飯」だっていうの知ってました?





この玉子飯を食べたくて、今治の街をウロチョロしちゃいましたが、「こまえおばちゃんの店」っていう火曜日限定でやっているお店を見つけて入りました






玉子飯セットになっていて、前菜からB級グルメなんて表現が失礼なくらい上品な盛り付け (きんぴらゴボウが滅茶苦茶うまかったっす。普段、カミサンが作っても食べないくせに…(汗))






そして食べたかった玉子飯は…  ジャジャーーン






目玉焼きの下にはチャーシューが奥ゆかしく隠れていまして、半熟の目玉焼きを崩しながら、レンゲでよそって食べるのですが、この味、超好みで癖になる美味しさでしたね~ (痛風の大敵となる食材ですが、もう痛風の痛さも、この美味さにはかなわないって感じでした←どんな感じやねん(゚_゚i))










そんなこんなで、お城より玉子飯に感動しながら、77個目のスタンプゲットっす!










余話として



最近、ある会社のフォーラムに招待していただきましたが、ゲストは岡田武史さんで、非常に参考になる公演をしていただきました




岡田さんといえば、初めて日本をサッカーのワールドカップへと導いた監督で、マリノスの監督や、中国のクラブチームの監督もされた方ですが、現在はFC今治のオーナーとなっています (今治FCのHP




岡田さんは物静かな方だと思っていたのですが、非常に熱い方で、今治のサッカーを強くする事だけを考えている訳でなく、地方のサッカー文化、サッカー少年の育成、そしてちょっと寂れてしまった今治をコスモポリタンな街にしようと尽力されています




岡田さんの周りには協力者が大勢集まっているようで、岡田さんの仁徳を感じずにはいられませんでした




いつの日か、今治城の藤堂高虎像のとなりに、岡田さんの銅像が建つかもしれませんね







ご参考









今治城の探索はランチの時間を除いて 約1時間


総消費エネルギー量 179kcal


活動エネルギー量 112kcal


脂肪燃焼量 3.5g


歩数 2,356歩


歩行距離 1.8km