今回はまた読んだ本の感想です( ¨̮ )

毎度のことでございますが、ネタバレ等ございますので読む方は注意&自己責任でお願いしますm(._.)m









桜庭一樹さんのGOSICK PINKです(•ө•)♡
桜庭一樹さんの作品はどれも好きなんですけど、GOSICKシリーズはかなり好きなんですよね。

アメリカに舞台を移してからの3作目です。
発売直後に買ってはいたのですが、なかなか読めなくてやっと読み終わりましたよ(笑)

桜庭一樹さんの書く小説悲愴さが削り取られているというか、絶望的なこともほんとに絶望としては書かない感じですよね。
ハッピーエンドとは決して言えない話でもどこかに希望があるというか、ちょっとだけ前を見てるというか。
そんな雰囲気がすきなのです(^^)

あとは風景や建物など人物以外の描写が面白いです。
発想がすごいです!
字面の通り想像するとかなり悪趣味だったりゴテゴテだったり。
その異世界感を味わうのも楽しいです( ¨̮ )
個人的にトカゲ型のパイプが欲しいです。
タバコ吸いませんけど(笑)

今回はヴィクトリカがどんどん人間らしくなって行きます。
あと少しづつデレはじめます(笑)
一弥がいればどこでもいいなんて事を言い出したときは読みながらにやにやしてる変態になってしまいましたよ(笑)
まぁ、肝心の一弥には聞こえなかったんですけど。
ヴィクトリカは今まで家(ほーむ)というものを感じたことがなく過ごしてきたので、ほーむがどういうものなのか考えていくんですけど、ヴィクトリカは、一弥がいればどこでもと言った時点で答えを出しているようなものなんですよね。
後半瑠璃姉さんにほーむのことを質問するところに繋がっていったような気がします( ¨̮ )
一弥からもらったラジオにキズを付けられて、子供相手に本気で怒ったり、キズがついた後もそのラジオを大切にしたり。
ヴィクトリカが一弥とどんなほーむを作るのか楽しみです(•ө•)♡
相変わらず悪口はすごいしワガママっぷりも健在ですけど、それこそがヴィクトリカなのでむしろ可愛いです( ¨̮ )


アメリカに移ってからは2度目の大きな嵐(現実でいう第二次世界大戦のモチーフ)を乗り越えた人達のお話なので初期よりヘビーになりがちなんですが、先ほど言った通り、あんまりずっしり重くはならないです。
そのヘビィさを登場人物、その他出てくる人々全てが、新世界で無理矢理でも前を向こうとしてしる描写がそれを感じさせないといいますか。
旧世界と新世界の対比が今回ものすごく強調されていて、ヴィクトリカが少しづつ新世界に向き合っていく過程が丁寧に書かれています。
そうしてヴィクトリカが見つけていくのは忙しい毎日の中で、忘れてしまいがちな小さな謎も大きな謎も、ヴィクトリカは掬いとってくれますし、謎もやっぱり解かれたがってるということです。
ヴィクトリカは新世界の謎も受け入れて、退屈しのぎに解決してしまおうとして、それがなんともヴィクトリカらしい答えで素敵です(*˘︶˘*).。.:*♡
ヴィクトリカの能力がいよいよファンタジー的になってきたので、好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです(•ө•)♡
今回は犯人に悪気がないというか、悪という存在がいなくて、ほんとに切なかったです。
第二次世界大戦時に起こった事件を解決するお話だったので、もうなんともいえない感情が渦巻きました。
誰も悪くないのに起こってしまった事件。
でも、それを解決することで今生きる人達のわだかまりが解消され、寂しさを伴いながらもスッキリする。
そんな気持ちになり読後感が清々しい1冊です。

ではではヽ(*^^*)ノ
また会う日まで( ¨̮ )