橋下の脳味噌は幼児並みか | 爺庵独語

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爺庵の独善的世相漫評

 大阪府知事の橋下が、ワッハ上方(上方演芸資料館)を大阪難波の一等地から移転させると言い出したのは確か去年の夏前後だっただろう。紆余曲折があって、目下大阪府では、浪速区にある通天閣内に展示機能を移転させ、ホールなどは廃止する方向で騒動を終息させようとしている。しかしながら、ワッハ上方に映像資料などを提供している在阪放送局などは、通天閣移転を進めるなら資料を引き上げることを示唆するなど、まだ結着の方向性は見出せていない。
 そんな中、現在ワッハ上方が入居しているビルのオーナーである吉本興業側が、府に対して賃料の大幅引き下げなどを含む提案書を提出したそうだ。もともとワッハ上方移転問題は、ビル賃料が運営費の大半を占めていることなど、家賃水準が大きな問題であったはずで、新たな提案では通天閣移転案と同水準の賃料を提案したものと推測されており、そのとおりなら世の有識者のほとんどが望んでいる現地存続への大きなきっかけとなるはずであろう。
 しかし、橋下はこう言ったそうだ。(産経新聞ニュースサイトより)

「現地存続となれば通天閣に迷惑をかけることになり、移転案にアドバンテージがある」

 開いた口がふさがらないじゃないか。そもそも一年半ほど前に突然移転を言い出して、吉本興業はもとより、ワッハ上方の運営にあたるNPO、数限りない協力者、有識者などにどれだけの迷惑をかけてきたのか。そもそも「人に迷惑をかける」というような殊勝な心がけが、この男にあろうはずがないと爺庵は思う。橋下なぞは存在そのものが世間の迷惑みたいなもので、そんな心がけが本当にあったなら、一日だって生きていられまいぜ。思うにこの発言はいつもの詭弁、毎度の大ウソ。思ってもいないことを口からでまかせに言い放つ橋下の十八番。
 だが、もっと呆れたのはこのあとの発言である。

「また、現地存続か移転かの判断基準については『行きたくなるかどうか。母や妻らに意見を聞いて決めたい』と答えた」

 工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
 あまりのことに柄にもなく顔文字なんぞを使ってしまったよ。
 なんと「母や妻」!
 ワッハ上方の移転問題の判断は、母親や妻の意見次第なのだそうだ。あれだけ大勢の府民から現地存続の意見を受けているにも関わらず、なにほどに真剣に考えているのかは知らぬが、母親や妻の意見を聞いて決める、と!
 齢四十を数えようかという男が、八百七十万府民の知事たる男が、府民に心配をかけ、関係者に迷惑をかけ続けている府政の大問題を決めるのに、「オカアチャンがいうとおりにする」などと言おうとは。
 お前の脳味噌の年齢はいったい何歳だ。幼児並みの脳味噌しかないのなら、いますぐ知事なぞ辞めて家に帰ってママゴトでもしているがよい。