小野幹さんの写真集
『わらしこの昭和 昭和30年代、みちのくの子どもたち』
幹さんの今年の年賀状に、この本の広告がありました。1月の中旬、河北新報1面の書籍広告で発売日の近いことを知り、本屋さんに行ったところ明日店頭に出ますといわれ、翌日、ようやく手にしました。なんだか、なつかしい人に会えるような気持ちで、気がせいていました。
この本のあとがきに、昭和30年に東北電力の広報誌「家庭と電気」が創刊され、その取材で東北を歩いた折、取材とは別に幹さんの目に飛び込んだ子どもたちの姿を捉えたものとあります。なるほどと思いながら、幹さんの隣には編集長の伊澤清さんが、そしてその脇には菅野廉さんがいたのだろうと想像は膨らみます。昭和50年代の半ば頃から、平成14年ころまで、この広報誌の二代目編集長木下耕甫さんとライターのみなさんと、毎月のように取材に歩いていましたので、現場の様子がよく分かります。