アベノミクスによる物価上昇率2%未達、長期低金利下での金融システムの苦境。
だが何より低失業率の長期安定は、かつての円高デフレ下のみじめな時代を思えば、物価上昇率という単なる指標など二の次の問題に過ぎず、ようやくタイミングよく堰を切ったように税収も増えインフレ志向の流れになっている。
確かにゼロ金利政策は金融業の仕事をなくす思想だが、逆に欧米では一気の利上げが銀行の破綻を引き起こしてもいる。
わが国銀行、冬の時代もあると言うことだ。
国際発行額が、国民の借金が1200兆円になる、半分が日銀保有だと言う。
国民の借金? 借金取りは誰? 借金取りの居ない600兆円は借金とは言わない。 ないのと同じ。
「氷河にぶつかる」 とか 「将来の国民に負担を負わせる」 など何の具体的論拠もない表面的観念論でしかないのだ。
原発では連日のように 「活断層、活断層」 と煽っていたが、最近の地震災害では全く言われない。
武漢ウィルスでの 「人流、人流」 も、もっともらしく重視していたがどんな立証がなされていたのだろうか。
論拠のない言葉遊びがいかに多いかということだ。
20世紀の経済理論の非現実性もこれに近づいているようだ。
恐らく実体経済の基本が 「人、企業、社会のマインド」 にあること、しかもこれの変化を把握することが重要であると言うことを示しているのだ。
これが極端なデフレ・円高社会へと向かわせたと言うことか。
バブル崩壊後、経済成長を始めた中国の影響が大きく、企業はコスト削減を、消費者は物価安へと極端ともいえるほどの ‘コスト’ ‘物価’ に対する敏感さにあったように。
それゆえ 「安倍政治」 が 「学術」 の上位に居続けられたのであろう。 常に現実を見、的確に把握する能力がいかに重要かを示しているのだ。
アベノミクスも、これを評価して日本社会への信頼度を高めた米国投資家バフェットの言動も、まさにこのマインド把握の的確さが卓越したものであることを示しているのだ。
安倍の実行力と胆力、バフェットの影響力、すなわち ‘個人’ の卓越した力によって社会は前へ進んでいく。