人間の思考が止まることはない。

 それゆえ、当然のように 世界の政治・社会の無秩序化は進む。

 生まれてくる科学・技術の進歩は想像を超え、それに乗って我々の満足度も大きく変わってくる。

 そして産業形態も変わってくる。

 

 特に文化面での ‘広がり’ はすさまじいと言ってもよい。  早いのだ。

 これらの変化は 「集団の合議」 によって見出されるものでもなく、常に個人・個人の力、発想力に端を発するものであり、色々な ‘混乱’ が起こる。

 これに呼応するように社会制度・通商制度も変えていくことになる。

 統制によって混乱を防ぐために。

 統制を行う権力は、中央集権化・強化に向かう、混乱の広がりを抑えるために。

 

 ここで民主主義だグローバル化だと言っても、とても統制は無理。  かと言って混乱も抑えねばならない、自陣有利に。

 かっての ‘東西冷戦’ 時は、国際的権力の2元化によって混乱が抑えられていたと言える。

 だが、冷戦時代が終わったと言え、新たに影響力を持ち始めた途上国はじめ、自国第一の思想も広がっている。

 

 欧米リベラルは、自らの価値観なるものを絶対化して統制範囲を広げるべく、経済制裁・軍事力の行使を拡大し始めている。 

 EU設立時、欧州議会では 「我々先進17か国が定める規範は、即ち国際規範たるべきものであるべきだ」 との思いを強く持っていた状況にあったことを思い出す。

 ‘脱CO2’ もその下で作り上げられた非科学的国際規範の一つなのだ。

 

 さらにウクライナ紛争では、特殊な二国間紛争を自らの価値観を絶対化し、如何にも国際的最悪の事態だと煽り続け、情けないことに ‘西欧かぶれ’ に引きずり込まれたウクライナ国民をいつの間にか破滅の国家へと向かわせている。

 欧米リベラル自らの正義感・価値観の正当性を見せつけるために。   

 「新興宗教」 であり 「論理」 ではない。