国際紛争への欧米リベラルの影響力の軽さは、米国の政治力の弱体化と共にある。  

 軍事力の直接行使から敵国への経済制裁の徹底と、支援国に対する ‘ドル’ での支援に切り替えたのだ。 

 勿論その中心は武器・兵器であり、いずれも米国製の現物支給。

 無尽蔵にある ‘ドル’ の支援は良いが、これに政治力が伴わないのが問題なのだ。   尤も米国内のインフレが収まらないのはそのせいなのだろうが。

 

 バイデン政権は、状況把握能力に欠ける。   民主主義的手法とは真逆の専制主義的手法に頼っているだけ。

 ここがトランプ・安倍・プーチンの現実主義者、現状把握能力の高さとの違いなのだ。

 トランプは、中東問題をプーチンに任せる考えを持っていた。   プーチンの政治的利用価値を知っていたと言うことだ。

 

 期待すべきは、トランプ政権カムバックにより、バイデン式のウクライナ支援継続から手を引き、プーチンを動かすことができ、プーチンに活躍の場を与えることなのだ。

 EUが反発するなら 「ならばユーロを使ってお前たちでやってみろ」 で良い。   所詮利己主義第一のEUは単独での手出しはできない。

 

 「バイデンは、プーチンの核兵器使用に踏み切るのではと恐れ過ぎ、そのためウクライナは未だに片腕を後ろに縛られた状況に置かれ・・・」 「そしてプーチンは、米国の支援疲れにつけ込みウクライナのもう一方の腕も無力化しようとしている」(米USナショナル誌E.ルース 22.12.22日経)と。

 要するに、プーチンの政治能力が上ということ。

 「中国は制限無き協力関係を結んでおり、米国の弱体化を狙っている」(同上)と。   プーチンは全く違う、中国と一帯ではない。  さらに「バイデンは600億ドルの予算を成立されること、ミサイル・戦闘機の使用制限を外すこと」(同上)だと。  バイデンのバカ力を煽るだけの愚論。

 

 それにしても、欧米リベラルの政治力の弱さからは何の実りも生まれない。  

 EUも国内問題も膨らむだけで、打つ手を見出せない。  当然のことで陳腐な理想論に浸ってる場合ではないことに気づくべきだし、我が国はもう一度安倍政治の軌道を蘇らすことだ。   独自性だ、自主性だ。