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北近畿タンゴ鉄道宮津線峰山駅から1キロほど。
この川の少し先の橋を渡り、お店が点在するエリアの一角に黒田天ぷら店はある。
この画像でもわかるとおり街並み自体渋くて味がある。
でもアーケードなどもあり、昭和末期の時代はお洒落な町であったのだろう。
昔は栄えた町だったのかもしれない。
近くには京丹後市役所もあり、市の中心部に近い。
店の近くは車を駐車するにも少しためらってしまう感じの狭い路地である。
辛うじて迷惑にならないように近くに車を止め、黒田天ぷら店へ。
筐体はクリーム色の自家塗装のうどん自販機。色褪せた自販機の上のテントといい、存在感のあるたたずまいだ。
数少ないうどんのみのパネル。
メニューは天ぷらうどん、きつねうどん共に300円だった。
自販機の横には小さなテーブルが用意されている。
湯切り不良で汁いっぱい「どひゃ!」って感じで汁がこぼれながら出てきました。笑。
取り出し口下が腐食防止のステンレス板で保護されていた。ステンレス板の厚みも結構あったため段差で非常にうどんが取り出しにくかった。
天ぷらうどん。麺は柔らかめで辛いつゆでした。麺の乾燥を防ぐためか天ぷらはどんぶりいっぱい!
麺は柔らかめで見た目はあまりよくないが甘い味付けのきつねがとても美味しかった。
天ぷらうどんと同じつゆだと思うが、きつねの味付けのせいでつゆも甘く感じた。
(2011.3.2訪問)
2013年12月。黒田天ぷら店を再訪した。
黒田天ぷら店のうどん自販機は残念ながら2012年初頭に非稼動になり、非稼働うどんそば自販機の前に飲料自販機が置かれていた。
店主のおばあちゃんに話を伺った。
原因は調理終了後作動する押し出し棒が押し出さなくなってしまったとのこと。
保健所の更新もしたばかりで動かなくなってしまったようだ。
保健所の許可取るにも一万円とかかかるし、テントの配置など図面を書いて提出したりしてそれだけでも大変だったとのこと。
香住にいる親子2代でやってる修理業者がちょうどやめてしまって、自販機も直さないことにしたそうだ。
でもうどん自販機は都会に働きに出ている息子さんが定年で戻ってきた時にまたやらないかなと思って残してあるそう。
営業時もやはりトラブルは多かったようだ。
もう歳なので夜中に出てこないとかトラブルがあったらそのたびに起こされていたら体が持たないから夜中は電源を切っていたそうだ。
しかしおばあちゃんの話は長いですね!笑
タイミング見計らって帰ろうとすると「あら、これ食べて行きなさいよ!」って天ぷらをご馳走してくれる。笑。
よほどおしゃべり好きなんでしょうね。
柿の天ぷらご馳走になりました。
お話聞かせていただいたのでおばあちゃんの天ぷら買いましたがどれもおいしかったです!
「お店の中写真撮らせてください。」って言ったら「あーら、こんなおばあちゃん撮ってもしょうがないわよー!」って言いつつも撮られるのが少し嬉しげでした。
僕はお店の中って言ったのに。笑。
そんなおばあちゃんのキャラクターが人気のようでテレビ取材なども良く来るようです。
記念のサインや写真などが店内にありました。
黒田天ぷら店は間もなく創業60年近くになる。
(2013.12.2訪問)
黒田天ぷら店の最新の様子。(2014年7月)
うどん自販機の前に大きいチェリオの自販機が置かれ、うどん自販機はほとんど隠れてしまった。
同時に味のあるテントも撤去されてしまったようだ。
(画像提供SONIC@FN夜風さまTwitter:@SONIC_FNY)