私は事あるごとに孫子を読みます。20年ほど前からでしょうか。
孫子は九変篇で「将に五危あり」と言い、将軍に危険をもたらす将軍自身の5つの資質を示しています。
・必死(ひっし)
決死の覚悟でいる将軍は罠にはめられるなどして殺される。
・必生(ひっせい)
臆病で生きることばかりを考えて前進することを知らない将軍は捕虜になる。
忿速(ふんそく)
苛立って、きちんと考えずにすぐにことを行う将軍は挑発されうなどして侮辱され、軽率な行動をとってしまう。
廉潔(れんけつ)
あまりに潔く正直な将軍は恥をかかされることで作戦を狂わされる。
愛民(あいみん)
同情心に富み、些末なことを気にして大きな目的を見失う将軍は兵士の世話に奔走して気苦労が絶えない。
※濱本克哉氏の「孫子の兵法」完全版解説セミナーのテキストをもとに作成
五危を読み返すたびに、なるほどと納得させられ、気づきと指針を与えてくれます。「生かす」は私の中にあり。