【椅子が1つだけの美容室】
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全国の美容師の数は、
約54万人以上と言われています!
その中でも、男性美容師はおよそ2割、女性美容師は8割という試算が出ているそうです
圧倒的に女性の美容師のほうが多いですよね。
いつも美容室を利用されてる方は、男性、女性、どちらの美容師にやってもらっているでしょうか?
女性なら『男性美容師が良い』という方や、
男性なら『女性の美容師にやってもらいたい』と思う方、
大人の女性なら『若い男性美容師は流行っているヘアスタイルにしてくれる』と思う方もいますよね!
“自分の思い通りにしてくれるから良い美容師”
“若い見た目にしてくれるから良い美容師”
“丁寧にやってくれるから良い美容師”
“話が合って褒めてくれるから良い美容師”
自分の中での基準や都合、考え方や捉え方などによって感じることは皆さん違うから感じ方は人それぞれ!
だから美容師から見て上手い美容師と、お客様が感じている上手い美容師は異なるもの!
美容師目線で上手いと思ったりすることは違うから、お客様目線ではその違いは大きくなることもあると思います。
美容師から見て上手いと思われていても、お客様から思ってもらえなければ意味はないし、
お客様から上手いと思ってもらえても、美容師からは下手だと思われていることもあるから難しいところでもあります
ぼくも若い頃は、
会話が上手い美容師がたくさんのお客様から支持されているのを見て、『自分もそうしたほうが良いのかな…』と思って真似してやっていたこともあります
でもある程度経験して気付いてわかったんですが、意外とずっと話している美容師って、センスが無かったり、そこまで技術的に上手くないことが多いんですよね
話すのが好きなお客様は、ずっと会話していると楽しく感じるもしれません
しかし、“楽しい”と“技術が上手いこと”は比例することではなく、それは話術やコミニケーションが得意な美容師ってこと!
コミュニケーション能力が高い方って、どんな仕事でも上手くいくことってありますよね。
美容師を25年続けてきて、様々な美容師と働いてきましたが、口数が少ない美容師ほど美容師から見ても上手い美容師と思うことが多々ありました
ただ、美容室での過ごし方はお客様それぞれだと思うので、技術を求めていなければ、楽しく過ごせれば何よりだと思います。
以前書いたブログの、【感性】と【センス】の違いと似ていますが、
お客様目線ではわからない美容師の違いがあります!
それは、
様々なことがありますが、まずはベストスリーから!
まず1つ目は、
【決定権が無い美容師】
お客様が相談したいことがあって聞いているのに、ハッキリした答えが返ってこなかったり
『そーですよねぇ〜』などと共感するように話を合わせているだけだったり…。
あまり自分の意見を言わない、または自分の考えを伝えない美容師というのは、
自分の中でわからないということなんです!
わからないから、ハッキリと言えない
専門家が専門家の立場で“自分で決められない”ってダメですよね。
2つ目!
【ずっと鏡でお客様のことを見ながら切っていたり、お客様の髪の毛をずっと触っている美容師】
ずっと鏡を見ながらカットしたりしていると、お客様目線では上手そうに見えることもあるそうですが、実際はそうではありません!
なぜなら、ずっと鏡を見て切る必要は無いからです!
自分の中で切り方やすき方などが決まればあとは切っていくだけで、確認しながら切り続ける必要はないんです
ずっと鏡を見ながら切るということは、“確認しなければスタイルを作れない”ってこと!
美容師になりたてとか、若くて技術がまだ無いのなら話は別ですが、切りながら確認しているのならそれだけの技術しか無いということです
そんな美容師ほど、仕事が遅いのも特徴の1つ!
丁寧にやっていると感じる方もいるかもしれませんが丁寧というよりは、“わからないから時間ががかっている”
ある程度やっていればそれなりのスピードで仕事はできるものですよね……。
そして、最後の3つ目!
【仕上げたのにまた切り続ける美容師】
カットやカラー、パーマなどをして、乾かしてブローをして仕上げてから、お客様からの希望で少し短くしたりすることはありますが、美容師のほうから切り直したりするのは意味不明であり、おかしいこと!
(ぼくは切り直すという仕事はしていません)
『自分が最初にイメージした仕上がりとは違う仕上がりになってしまった』ということです
だから治すということは話になりませんよね…
それに、1番問題なのは、
髪の毛を乾かした状態と、ブローなどをしたあとの状態では必ずスタイルは変わります!
髪の毛を乾かすのはお客様でも出来ることですが、ブローをすることはほぼ不可能!
美容師と同じようにお客様ができるわけがありません
ということは、髪の毛を乾かした状態で切るのならまだ話はわかりますが
ブローした後にまた切り続けるということは、お客様は再現できるはずもないし、
そもそも美容師が、“仕上がりをイメージしたスタイルを作れていない”ということです!
乾いた状態で髪の毛を切っていると、お客様目線では上手そうに見えます
しかし、
プロとして、まず最初にお客様を担当する場合、全てを瞬時に見極める必要があると思います!
“髪質” “骨格” “頭の大きさ” “左右差” “太さ” “毛流れ” “クセ” “地毛の色素”
そして、身体や骨格、身体から頭までの比率の全てのバランスが大切です!
瞬時にわかることが必要で、似合うベストバランスのスタイルをすぐに頭にイメージ出来なければいけません
すぐにイメージできるから迷うことなく切り進めることが出来るんです!
それなのに仕上げてからカットし直すって、的がズレている仕事をしているってこと!
単純に技術が無いからやり直すことになっているだけってことです
お客様目線では上手いと思う方もいるかもしれませんが、下手だからやり直すハメになり、センスや技術が無いからそれだけ時間もかかるようになってしまう…。
いかがでしょうか?
美容師目線でもわからないことではあります
それは感性の違いやセンスの違いがあるから!
同業の美容師でも異なるからこそ、お客様目線ではよりわからないことでもあると思います
いつもやってもらっている美容師にその3つがもし当てはまるなら実は上手いわけではないかもしれません。
本当に良い技術とは、
スタイルにもよりますが、似合うヘアスタイルになるだけでなく、扱いが楽になりますし、1ヶ月、2ヶ月くらい少し伸びてきもあまり気になりません!
長持ちするから良い技術とは言えないと思いますが、髪の毛は定期的にお手入れしていたほうが断然扱いやすくなり、いつも綺麗で過ごせます
特に、髪の毛の状態というのは自分で気付いた時は“時すでに遅し”
気付いた時にはかなり傷んでいたりすることが多いんです!
髪の毛は1ヶ月に約1センチは伸びます
定規などで測ってみるとわかりますが、1センチ、2センチ、髪の毛全体が伸びていると思うと、スタイルは結構変わることになります
爪よりも伸びているから髪の毛って凄いですよね!
まさに神秘的……。