【椅子が1つだけの美容室】
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【感性】と【センス】
誰しも持っていて、似ていることはあっても同じことはないからこそ
それは“人の個性”と似ている気がします
人の個性は誰にも持ち得ない唯一無二なもの!
自分の個性は他人には無く、自分だけのもの!
そこに気付いていない人が多いから、
人に流され、周りに流され、人と同じようになることが多く、
自分の個性を大事にしているようで、人の個性に合わせてしまうことがたくさんありますよね
自分の個性を大事にするということは、自分のことを徹底的に信じていなければ出来ないこと!
しかも、それだけ自分のことを信じ込めるということは、それだけの知識や情報だけでなく【様々な経験】が無ければ出来ないことでもあると思います
“長い時間” “濃密な体験”
そこまでの過程がないと、どうしても自分に自信が持てないから自分の感性よりも人の感性によってしまい、自分のセンスにも自信が持てないから人のセンスばかり真似してしまう…
まさに、経験はお金では買えなく、センスは何もせずして飛躍的に伸びることはないってこと。。。
人は目で見ているものから得た情報しかイメージすることは出来ないもの!
ヘアスタイルの形や色、メイクの仕方ややり方、ファッションのジャンル、雰囲気、色やサイズの合わせ方
人のことを見て『良いな』と思ったことの中から自分でチョイスしています
自分で考えて選んだつもりでも、自分でアイデアを練って考えに考えた末、浮かんだことではなく、
ほとんどの人は、自分の視覚から得た情報を元に選択しているに過ぎません!
当然、その選択肢があればあるほど情報量は多く取っていることになりますし、イメージ出来ることが少なければ“それだけの情報しか見ていない”ということ!
だから自分の興味があることには詳しいのに、自分が興味を湧かないことに関しては無知なことってありますよね 笑
人と同じようになるということは、それだけの知識量、情報量しか無いということの裏返しでもあるように思います
選択肢が少ないなら“それだけの情報しか見ていない”ということです。
【感性】と【センス】
似ているようで全く異なるもの!
読んで頂いてる方はどう思われますか?
ぼくは今まで生きてきて、今の仕事をしてきて感じているのは、
感性は生まれ持ったものであり、センスは磨けば光るものであると思っています!
身体で例えるなら、
感性は“骨格”、センスは“筋肉”という感じでしょうか!
骨格は生まれ持ったものであり、変えようがない(削ったりすれば変えられますが…)
筋肉は鍛え続ければ身に付くもの!だけど、継続しなければすぐに付くものではない。
ただ、
自分のやっていることに対しての感性があるのか無いのかは自分ではわからないから難しいところですよね
仕事にしても、習いごとにしても、長くやっているから上手くなれるわけではなく、好きだから必ずしも上達するわけでもない
上手くなったり、上達するからセンスは上がるかもしれないけど、感性が無ければ臨機応変にできなかったり、奇想天外なやり方などは思い付かなかったり…
でも、
やっていることに向いている感性があるなら教えてもらったことだけでなく、自分で考えたり、閃いたり、
独自で新しいことを始めたりといったことも出来るのではないかと思います
ぼくが美容師を始めた頃は、
自分に向いているのか向いていないのか分からず、ただやってみたいから始めて、笑っちゃうくらい出来なかったところからのスタートでした!
ただ続けていて、ある時に気付いたんです
『出来ないことを出来るようにすれば良いだけなんだ』
そうふとわかった時からは出来ないことを克服するためにがんばってやっていました
“似合うもの”と“似合わないもの”なども
覚えている方もいると思いますが、
顔の形に似合う髪型というのが以前ヘアカタログにありました
ぼくも過去にそういう勉強をしましたし、そういうのを信じてやっていた美容師もいましたが、ぼくはそれがどうも腑に落ちなかったんです
似合うヘアスタイルが顔の形と決めつけられる根拠、書いてある決め手が、どうも納得いかなかった…
顔の形は様々で、顔の形があっても顔のパーツ自体が違う
顔の形はあっても大きさや頭の形は違うし、そもそも髪質や髪の毛の量、太さまでも全ての人が違う
それなら顔の形だけで、似合うヘアスタイル、似合わないヘアスタイルなんて区別できるわけがない!
それに、ヘアスタイルは身体に合わせて考える必要があるし、骨格はみんな違うから全てにおいて考える必要があるのではないか…。
お客様にご提案する時なども、根拠のあることならお客様も安心しますし、
お客様目線であっても、決め手みたいなものがあれば納得もいくし、満足度は上がりますよね
でも、ぼくの中ではその根拠は全くありません!
自分の感覚でわかることだからです!
それに、
似合うものというのは芸術と同じようなことで、正解はあるようでない
だから【感性】という言葉があると思います
教科書のようなマニュアルみたいなものがあれば安心感はありますが、正解はあるようで無いから人の好みがみんな違うし、
だから【感性】と【センス】に分かれてるのだと思います
感覚的なバランスで、良い悪いと思うことは人それぞれ違う
人それぞれ違うからこそ、選択は異なり、みんなに合うものは違うからこそ人の感性やセンスが面白いし楽しい!
でもそれが、正解のようなものがあって、その正解を人が求めるほど結果的に同じようになるから面白くなくなり、つまらなくなる
それに、
いつからか、自分に似合うものがわからない方を対象とした“◯◯診断”というものが数多くあり、信じられないことに美容師でも取得していたりしますが、
そういうのを求めている美容師、信じている美容師ほど、美容師としての感性は無いんだと思います!
自分のやっていること、自分のやってきたこと、自分の感性に自信があればそんなものはいらないし、自信が無いからそういうものを求める
ということは、
自分の感性やセンスに自信を持ってお客様に対応していない、出来ないということですよね
それってとても怖いことだと思ってしまいます。
自分のやっている仕事に対して自信が無いのなら、お客様の前に立つべきではないし、プロとは言えない
逆に、
ぼくがお客様の立場では怖くて絶対に任せられません。
そもそも、自分の感性やセンスに自信が持てていなければ、いくら◯◯診断などを受けたとしても、受けた全てのことを信じ込んでしまい、
自分の感性やセンスなんてそっちのけになるだけでなんの解決にもなりません…
信じ込んでしまっていればいるほど、そんなことにも気付かないと思いますが……。
【感性】と【センス】
目で見えないことだからこそ、確認のしようがないもの!
でも、それを形にすることでわかるようになり、
良いと思うこともあれば、悪いと思うこともある
大勢の人の評価が正しいわけではなく、少数だとしても間違っていないこともありますよね
良い、悪いも、正しい、間違ってるも本来は無いかもしれません
でも、大切なのは【自分の感覚】
自分が良いと思えたら良いことで、自分が正しいと思えるならそれが正しいんですよね
逆に、自分がよくないと思えば悪く、間違ってると思えば間違っている
そんな自分の感覚さえも、感性やセンスなのかもしれません。