鶯谷散策


 鶯谷駅の南側。

 地上げされずに残っている昭和な空気が流れる一画があります。

 その中の奥の方に佇む家庭料理順子。


 看板に、

 ー 猫の店 順子 ー 

 『ふむ、猫がいるのか、特に猫派ではないけど』と思ってみたり。


 その下の店頭のボードに、

 ー 国産天然石刺身 ー

 ー 静岡県本山葵付き(0円サービス) ー 

 と記されていたり。しかし、これは心掴まれたり。


 まあとにかく、まずは扉を開けようとすると。。。

 鍵がかかっている。。。

 中の女将が気がついて鍵を開けてくれて、

 「このドア、鍵かけてないと勝手に開いちゃうのよ」だって。

 そこか!


 細長く奥へ延びる店内は、ストレートのカウンターのみ。

 

 猫がカウンターに寝そべっている。


 お客様は女性1人だけ。

 隣に席を貰い。。。

 「常連さん?」と声かけたら。。。

 「I do not speak Japanese」

 おっとっと

 「oh, where you from ?」

 「China, Shanghai」

 「oh, ok」


 彼女、サーモンの刺身をオーダー。

 女将がでっかい山葵と鮫肌を持ってくる。


 「???」 な彼女。

 そりゃそーだ。


 「Do myself ?」

 「yeah」

 「how?」

 「ahh, do like this」 なんて、山葵の摺り方を教えてあげたり。


 「oh!」と言いつつ、結構楽しそうに山葵を擦ってみている彼女。

 もちろんこんなの初体験だよねぇ。


 「Shall I take picture of you making wasabi ?」

  「oh, yeah, yeah, and movie also please」 なんてことで、インスタ用のショットを撮ってあげたり。


 「女将さん、本物の山葵いいね。やたら業務用山葵を使う店が増えてるのに閉口するわ」

 「山葵は本物じゃないと美味しくないよ」

 「この生姜は。。。」

 食材にしっかり拘りがある女将。


🟩おでん (1個 150円 税込)

・大根

・茶巾

・つくね


・ちくわぶ

・竹輪

・玉子


🟩ナガスクジラ (850円 税込)

 久しぶりのナガスクジラ。

 ナガスと言えば、給食の竜田揚げが思い起こされますね。

 「Have you ever eat whale ?」

  「whale?」

 「Yeah」

 携帯で「鯨」の文字を見せたら

 「ohhhh, I never eat it」

 ということでお裾分け。

 日本に来て、いい思い出になったかもね。


🟩鯵の刺身 (600円 税込)


◇ニラ餃子

 chinaの彼女、これは漢字が読ますね!

 「take one!」

 「oh, thank you」

 ご馳走になった餃子は中身たっぷり!

 これ、かなり旨いレベルでした。


◇高菜

 女将に酒をご馳走したら、ちょっとサービス。


🟨麒麟山

 燗酒で。

 南武鉄のヤカンでお湯を沸かし、カンスケに。

 しばし、酒が温まるまで待って。

 麒麟山、久しぶり!


🟨白川郷

 ドロドロのにごり酒。

 これも燗酒で。

 「にごりを燗にするなんて知らなかったわ」と女将

 「どう?」

 「もっと熱くてもいいわね」 

 なかなか分かってますね。(≧∀≦)


🟩お通し

 酒盗&マスカルポーネ

 蛍烏賊とウドのヌタ

 温泉玉子


 猫は3匹いるそうで、1匹は人見知り、1匹は引きこもり、店で自由に振舞っているのは姫。

 この姫、マグロが大好きらしく、じっと厨房を眺めています。


 「姫ちゃん、今日はマグロないよ」と女将。

 あきらめモードなのか、気が抜けた様にごろごろしてる姫ちゃんでした。


 食材にはかなり拘りが見えます。その点は好感がもてます。


 おっかさん的な女将の対応良好、居心地いいです。


 ただし、猫が3匹いるので、臭いに敏感な人には、それなりの臭いは隠しきれないです。

 もちろん、猫アレルギーのある方には無理。

 それらがokな人は楽しめるかも。


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家庭料理 順子

03-3871-5329

東京都台東区根岸1-3-21 

https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131104/13076837/