住宅金融支援機構が手掛けている

10年物の「マンションすまい・る債」

の応募が増えているという記事。

 

 

金利は、10年で0.5%弱と高くはないですが、

預貯金に置いておくよりは、そして、

ペイオフ対策なども考えると、悪くない

選択ではないかな、と私は感じています。

 

マンションの修繕積立金。

長期修繕計画を勘案すると、不足しているという

組合が、約3分の1という国の報告もあります。

 

新築時に、購入者の負担を少なくしようと、

修繕積立金の設定を低くしていたことのツケが

今になって回ってきているというのが、

現状かもしれません。

 

マンションを買うというと、

どうしても自分の住まいとなる専有部、

玄関の内側の部屋の部分だけに

目がいきがちです。

 

日々の暮らし、住まいとして過ごす

大切な空間ですから、もちろん部屋の

間取りや作り、導線などを確認することは

大切です。

 

不動産投資、大家の立場として、

賃貸に出す部屋を購入する場合でも、

部屋の向きや間取りなどは

気にする方も多いと思います。

 

ただ、忘れないで頂きたいのは、

マンションを買うということは、

部屋を買うだけではありません。

 

部屋に至るまでの共用部分、

すなわち、エントランスに始まり、

ポスト回り、廊下、エレベーター、階段、

ゴミ置き場、など、他の部屋の方と

共用で利用する部分も購入している

ことになるのです。

 

だからこそ、その部分を適時適切に

メンテナンスしたりリニューアルしたり

することを通して、住まいとしての機能を

保ち続ける必要があります。

 

保ち続けなければ、部屋の中が住み心地

良い空間だとしても、絵に描いた餅状態に

なりかねません。

 

部屋の中が良い状態だとしても、

部屋の外が管理が全然されておらず、

ゴミ置き場も雑然とした状態、

エレベーターも壊れそう、

みたいな状況がもし訪れたら、

そのまま住み続けたいと思いませんよね?

 

だからこそ、修繕積立金を毎月お互いに出し合って、

自主管理なり、建物管理会社の協力を仰ぐなどしながら

共用部分の管理にも目を向けることは必須なのです。

 

ある意味、お隣、上下階の方含めて、

同じマンションを縁あって所有している方同士は、

運命共同体の中にいるようなイメージです。

 

今回の「マンションすまい・る債」の応募が増えている

という内容は、マンションの管理により意識高く

目を向ける組合が増えたことの現われではないか、と

私は感じています。

 

預貯金以外のお金の置き場という意味合いで、

購入する組合もあるかもしれません。

 

「マンションすまい・る債」

を保有している組合は、

万が一、共用部の修繕工事を行う時に、

修繕積立金が不足するような場合、

借り入れる際の金利優遇を受けられる特典もあるのです。

 

途中換金するにも手数料がかからないので、

金利収入が少しでも多いことで、

修繕積立金を増やすことにも寄与します。

 

住み心地の良い部屋、そしてマンションであり続ける

ためには、必要な時に、必要な修繕、メンテナンスを

行う必要がありますが、それには、必ず「お金」が

必要となってきます。

 

だからこそ、お金が不足しないように、

仮に不足した時にでも、有利に借入をして

まかなえるような意味合いで、

「マンションすまい・る債」の需要が伸びている

ように感じています。

 

ただ、預貯金と「マンションすまい・る債」だけでは

元本を大きくは増やして備えることはできません。

 

みなさんで出し合っている、将来必要な大切な

お金だからこそ、保守的に考える気持ちは分かります。

 

そこで、私が思うのは、

 

「管理組合の修繕積立金。

 一部でも、つみたて投資をして運用するのはどうか?」

 

ということです。

 

NISAは個人向けなので、組合は利用できないと

思います。

 

ただ、「長期・分散・積立」の原則を守りながら、

預貯金、「マンションすまい・る債」

と合わせて、

投資信託を毎月コツコツと積み立てるという

運用も併用することで、

将来の修繕積立金不足の解消、備えにも

つながるのではないでしょうか?

 

「マンションすまい・る債」の応募が増えているのは、

少しでも安全にお金を運用したいことの現れだとも思います。

 

であれば、その運用先を、一部でも、国が個人にも

推奨している「長期・分散・積立」投資を取り入れることで、

修繕積立金の残高を増やすことに寄与するのではないか。

 

今回の「マンションすまい・る債」応募が増えているという

現実を知って、このように私は感じたのですが、

あなたは、どう思いますか?

 

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