佐々木です、
私は毎朝、健康のために家庭用トランポリンの上で
飛んだり跳ねたり駆け足したりという運動を20分ほど
しているのですが、今日はその最中にいいアイデアが
ひらめきました。
トランポリンをしている時間をより有効に使うために
「勉強中のコーチングセミナーの動画を見よう!」
というのがそのアイデア。
運動しながら勉強もしてしまおう!という、
まさに文武両道的な素晴らしい発想だ!
と、一人勝手に盛り上がっていたのですが…。
実際にやってみると最悪でした。
まず、動画を見ながら飛んだり跳ねたりしているので、
あまり力がこもらず、十分な運動になっていないのは明らか。
さらに、動画は動画で、トランポリンの音や自分の息づかいが邪魔で、
ところどころ聞きづらい。
「こりゃあ、駄目だ」と思ってすぐに動画を止めたのですが、
ここでふと新たな気づきが得られました!
これがいわゆる「マルチタスクの罠」というやつか、と。
マルチタスクという言葉をご存知ですか?
もともとは、1台のコンピュータで同時に
複数の処理を並行して行う機能のことですが、
最近は、人が同時に並行して2つ以上の作業を行うことにも
使われているようです。
ものすんごく平たく言うと、「ながら癖」です。
マルチタスクが習慣化すると集中力を損なうという話は以前から聞いていて、
「ふーん、そういうものなのかな。まあ、いちおー気をつけるかな」
という感じで受け止めていたのですが、今回は完全に腑に落ちました。
2つのことを同時進行でやることは時間の節約になっているような気がしますが、
実はそれは錯覚で、実際は真逆の結果を招いているということを、
改めて思い知らされたわけです。
成果、という視点で考えてみるとわかりやすいでしょう。
トランポリンもセミナー視聴も中途半端だったので、
別々に集中して行った場合より成果はおそらく半分以下。
これなら、トランポリンはトランポリンで集中し、
セミナー視聴はセミナー視聴で集中して行ったほうが、
どう考えても効率的です。
ただ、マルチタスクは常に駄目なのか?
と問われると「そうだ!」とは断言できません。
例えば、漫画家の故・手塚治虫氏は、超多忙な生活で有名でしたが、
テレビを見ながら漫画を描くことも多かったようです。
実際私は昔、NHKのテレビでまさにそのシーンを見たのですが、
その方が脳が刺激されてアイデアが浮かぶのだそうです。
まあ、あのヒトは天才ですから、我々凡人が参考にしていいかどうか、
よーく検討したほうがいいと思いますが。
私が完全に癖になってしまっているのが、iPodで音声を聴きながら
何かをやることです。
一番よくやるのは家事。
食器洗いをしているときや洗濯物を干している時は必ずと言っていいほど、
聴いています。
音楽を聴いていることはあまりなく、たいていはビジネスや学習に関する
セミナーなどの音声です。
これは昔、神田昌典というビジネスをしている人の間では超有名な方が
強く勧めていた学習法なので、完全に身に付いてしまいました。
これは、いいことだと思ってやっているのですが、
悪い面がまったくないかと言われれば微妙です。
もしかしたら、音声は音声で集中してメモをとりながら聴いたほうが
何度も同じものを聴くよりも効率的なのかもしれません。
それに、こういうことは完全に癖になるので、
ちょっと退屈だと思うとすぐにiPodで音声を聴いてしまいます。
犬の散歩をしている時、自転車でちょっと出かけるとき、
車に乗っている時、電車に乗って立っている時(座れるときは読書)、
遊園地で順番待ちをしている時…。
これらすべての状況でたいてい聴いています。
よく言えば勉強熱心なのかもしれませんが、自転車や車の場合は
ちょっと危険だし、各現場のいろいろな音を聞き逃しているので
それはそれでもったいないのかもしれません。
例えば電車の中での面白い会話を聞き逃しているかもしれませんし、
散歩の時は町中で発生している様々な音を聞き逃しているかもしれません。
あと、食器を洗っているときに家族に話しかけられて、
何度も「え?」と聞き返してしまうことも多く、
これはこれで家族との間の溝を微妙に深めている可能性が
ゼロとは言い切れません。
今、自分で書いていて、「これはマルチタスクというより依存症かもな」
と思ってしまいました。
私自身はいまだにスマホの必要性を感じず持っていないので、
町中や電車内とかでスマホに夢中になっている人々を見て、
「なんだかなー」と思っていたわけですが、
なんのことはない、自分も同じだったわけです。
何でもやりすぎはよくないので、しばらくはiPodを使った
マルチタスクを控えてみようと決心しました。
早速今朝、犬の散歩に行くときにiPodを使わなかったのですが、
そしたら、いつもよく会う犬の散歩仲間のご婦人と
ゆったりじっくり会話を愉しむことができました。
マルチタスクは癖になるし、いつの間にか、
いざという時の集中力を奪うという説もあります。
私のように完全に習慣化してしまうと、いろいろ弊害が
出てきますので、お互い気をつけましょうね。
では、また。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。
P.S.
こんな実験結果も参考になさってみては?
「マルチタスク習慣」は日常生活にどう影響するか
P.P.S.
さらに詳しい情報をゲットしたい方は、メールマガジンでどうぞ。
(飽きたらいつでも解除できます)
私は毎朝、健康のために家庭用トランポリンの上で
飛んだり跳ねたり駆け足したりという運動を20分ほど
しているのですが、今日はその最中にいいアイデアが
ひらめきました。
トランポリンをしている時間をより有効に使うために
「勉強中のコーチングセミナーの動画を見よう!」
というのがそのアイデア。
運動しながら勉強もしてしまおう!という、
まさに文武両道的な素晴らしい発想だ!
と、一人勝手に盛り上がっていたのですが…。
実際にやってみると最悪でした。
まず、動画を見ながら飛んだり跳ねたりしているので、
あまり力がこもらず、十分な運動になっていないのは明らか。
さらに、動画は動画で、トランポリンの音や自分の息づかいが邪魔で、
ところどころ聞きづらい。
「こりゃあ、駄目だ」と思ってすぐに動画を止めたのですが、
ここでふと新たな気づきが得られました!
これがいわゆる「マルチタスクの罠」というやつか、と。
マルチタスクという言葉をご存知ですか?
もともとは、1台のコンピュータで同時に
複数の処理を並行して行う機能のことですが、
最近は、人が同時に並行して2つ以上の作業を行うことにも
使われているようです。
ものすんごく平たく言うと、「ながら癖」です。
マルチタスクが習慣化すると集中力を損なうという話は以前から聞いていて、
「ふーん、そういうものなのかな。まあ、いちおー気をつけるかな」
という感じで受け止めていたのですが、今回は完全に腑に落ちました。
2つのことを同時進行でやることは時間の節約になっているような気がしますが、
実はそれは錯覚で、実際は真逆の結果を招いているということを、
改めて思い知らされたわけです。
成果、という視点で考えてみるとわかりやすいでしょう。
トランポリンもセミナー視聴も中途半端だったので、
別々に集中して行った場合より成果はおそらく半分以下。
これなら、トランポリンはトランポリンで集中し、
セミナー視聴はセミナー視聴で集中して行ったほうが、
どう考えても効率的です。
ただ、マルチタスクは常に駄目なのか?
と問われると「そうだ!」とは断言できません。
例えば、漫画家の故・手塚治虫氏は、超多忙な生活で有名でしたが、
テレビを見ながら漫画を描くことも多かったようです。
実際私は昔、NHKのテレビでまさにそのシーンを見たのですが、
その方が脳が刺激されてアイデアが浮かぶのだそうです。
まあ、あのヒトは天才ですから、我々凡人が参考にしていいかどうか、
よーく検討したほうがいいと思いますが。
私が完全に癖になってしまっているのが、iPodで音声を聴きながら
何かをやることです。
一番よくやるのは家事。
食器洗いをしているときや洗濯物を干している時は必ずと言っていいほど、
聴いています。
音楽を聴いていることはあまりなく、たいていはビジネスや学習に関する
セミナーなどの音声です。
これは昔、神田昌典というビジネスをしている人の間では超有名な方が
強く勧めていた学習法なので、完全に身に付いてしまいました。
これは、いいことだと思ってやっているのですが、
悪い面がまったくないかと言われれば微妙です。
もしかしたら、音声は音声で集中してメモをとりながら聴いたほうが
何度も同じものを聴くよりも効率的なのかもしれません。
それに、こういうことは完全に癖になるので、
ちょっと退屈だと思うとすぐにiPodで音声を聴いてしまいます。
犬の散歩をしている時、自転車でちょっと出かけるとき、
車に乗っている時、電車に乗って立っている時(座れるときは読書)、
遊園地で順番待ちをしている時…。
これらすべての状況でたいてい聴いています。
よく言えば勉強熱心なのかもしれませんが、自転車や車の場合は
ちょっと危険だし、各現場のいろいろな音を聞き逃しているので
それはそれでもったいないのかもしれません。
例えば電車の中での面白い会話を聞き逃しているかもしれませんし、
散歩の時は町中で発生している様々な音を聞き逃しているかもしれません。
あと、食器を洗っているときに家族に話しかけられて、
何度も「え?」と聞き返してしまうことも多く、
これはこれで家族との間の溝を微妙に深めている可能性が
ゼロとは言い切れません。
今、自分で書いていて、「これはマルチタスクというより依存症かもな」
と思ってしまいました。
私自身はいまだにスマホの必要性を感じず持っていないので、
町中や電車内とかでスマホに夢中になっている人々を見て、
「なんだかなー」と思っていたわけですが、
なんのことはない、自分も同じだったわけです。
何でもやりすぎはよくないので、しばらくはiPodを使った
マルチタスクを控えてみようと決心しました。
早速今朝、犬の散歩に行くときにiPodを使わなかったのですが、
そしたら、いつもよく会う犬の散歩仲間のご婦人と
ゆったりじっくり会話を愉しむことができました。
マルチタスクは癖になるし、いつの間にか、
いざという時の集中力を奪うという説もあります。
私のように完全に習慣化してしまうと、いろいろ弊害が
出てきますので、お互い気をつけましょうね。
では、また。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。
P.S.
こんな実験結果も参考になさってみては?
「マルチタスク習慣」は日常生活にどう影響するか
P.P.S.
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