佐々木です、
『雑談の中からしか本音は引き出せない』
と日頃から感じています。
ここでは塾での指導のことを言っていますが、
あらゆる人間関係に当てはまる法則です。
そして、生徒の本音が引き出せなければ、
適切なアプローチはできません。
「勉強は好きじゃない」というのが
ほとんどの生徒の本音です。
「好きじゃないけど、やらなきゃならないもの」
と感じている子がほとんどです。
たいていはそこが出発点になります。
ここで、
「どうやったら勉強が好きになってくれるかな?」
と考え、そこに力を注ごうとするのは、個人的には
『無駄な努力』だと思っています。
逆の立場になって考えてみれば納得してもらえるのでは
ないでしょうか?
自分が嫌いな食べ物を、なんとかうまく言いくるめて
食べさそうとする人、鬱陶しくないですか?
食べ物というのはもちろんほんの一例で、
あなたが嫌いな人や物を無理に好きになれとか言われても
困りますよね?
どんなに好きになるべき理由を挙げられたとしても
なかなか受け入れられないのではないでしょうか。
一部の、それこそステージの高い大人であれば
それも可能でしょうが、年端もいかない生徒達には
望むべくもないでしょう。
ではどうするか。
さらに雑談を深めていきます。
「なんだよ、雑談ばっかりじゃん」
と思われた方、その通り。
雑談ばっかりなのです(笑)
繰り返しになりますが、
『雑談の中からしか本音は引き出せない』
のです。
私が最近本格的に勉強しているコーチングというスキルも、
言ってみれば「雑談の究極形」だと思っています。
雑談をしていく中で、その生徒が大事にしていること、
好きで好きでたまらないこと、絶対に譲れないこと、
とても悲しんでいること、とても頭にきていること…
などなど、感情がらみのエピソードが湧き出てきます。
もちろん、どれだけたくさん出てくるかは、
講師の側のコミュニケーション能力にも左右されますし、
その生徒と講師の相性にもよるでしょう。
でも、これは確信していますが、
どんなに大人しい生徒でも、自分の話を聞いてもらいたいのです。
人の話を聞くより、自分の話を聞いてほしいのです。
私自身がかつて「大人しい生徒」だったので、断言できます!
ただしこれには、
『話しても大丈夫だと思える相手になら…』
という条件がつきますが…。
このように雑談を深めたり広げたりしていくと、
勉強はイマイチやる気になっていないけど、
自分の好きなことには努力を惜しまない、
という子が思いのほか多いことに気づきます。
そして、そこは正直に「すごいね!」と賞賛します。
これ、知っているのといないのとでは、信頼関係において、
天と地ほどの差がありますよね?
例えば、
勉強のやる気はイマイチけど、ギターの練習は指から血が出ても
それをこらえてやり続けている生徒。
この子と雑談を一切しないで、ギターのことはまったく知らずに
接していたら、どうなると思います?
講師はその子を単に「やる気のない子」と認識します。
そして、そのような子として接します。
講師に常に「やる気のない子」として扱われている子の
やる気がアップするはずはないですよね?
次のような反対意見もあるかもしれません。
「勉強に対しては、実際にやる気がないんだから、
別にそれでいいんじゃないの?」と。
でも、それは完全に間違いだと思います。
人間の一部を見て、その人全部を判断する、
という過ちを犯しています。
そしてこれは、99パーセントの教育関係者(親も含む)が
犯してしている過ちでもあります。
もちろん、私自身も99パーセントの側ですので
念のため(自戒を込めて、ということです)。
ともかく、
その生徒の全体像を可能な限り把握する、
というのが教育に携わっている者の使命だと思います。
そして、
「君にはこんなにいいところがあるじゃないか!」
ということを伝えるのは、どんなに効果的な勉強法を
伝えることよりも大切なことだと思います。
そのようにして生徒の自己重要感が高まれば、
結果的に自ら進んで勉強するようになります。
もちろん、遅い、早いには個人差がありますし、
勉強の必要性を心の底から感じるきっかけが
必要です。
でも、余計なこと(脅したり騙したり)をして
無理矢理勉強させようとするより、
絶対に確実な道です。
実際、うちの塾には実例がたくさんあります。
塾に入りたての中1の頃はずーっと、
「勉強なんて大嫌い」というのが口癖だった男の子。
その子が中3になって高校受験の面接試験で試験官に
「あなたの好きなことは?」という質問をされ、
「勉強です」と堂々と答えたそうです。
その話を聞いた時、
「え?冗談だろ?」と言ったら、
「いいえ、本音です」と答えました。
爆笑しました。
最後に、少々過激な締め言葉を…。
『恐怖や報酬で子どもを支配して、
回復不可能なほど「学び嫌い」にさせてしまう輩は、
重罪に処すべし!!』
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
『雑談の中からしか本音は引き出せない』
と日頃から感じています。
ここでは塾での指導のことを言っていますが、
あらゆる人間関係に当てはまる法則です。
そして、生徒の本音が引き出せなければ、
適切なアプローチはできません。
「勉強は好きじゃない」というのが
ほとんどの生徒の本音です。
「好きじゃないけど、やらなきゃならないもの」
と感じている子がほとんどです。
たいていはそこが出発点になります。
ここで、
「どうやったら勉強が好きになってくれるかな?」
と考え、そこに力を注ごうとするのは、個人的には
『無駄な努力』だと思っています。
逆の立場になって考えてみれば納得してもらえるのでは
ないでしょうか?
自分が嫌いな食べ物を、なんとかうまく言いくるめて
食べさそうとする人、鬱陶しくないですか?
食べ物というのはもちろんほんの一例で、
あなたが嫌いな人や物を無理に好きになれとか言われても
困りますよね?
どんなに好きになるべき理由を挙げられたとしても
なかなか受け入れられないのではないでしょうか。
一部の、それこそステージの高い大人であれば
それも可能でしょうが、年端もいかない生徒達には
望むべくもないでしょう。
ではどうするか。
さらに雑談を深めていきます。
「なんだよ、雑談ばっかりじゃん」
と思われた方、その通り。
雑談ばっかりなのです(笑)
繰り返しになりますが、
『雑談の中からしか本音は引き出せない』
のです。
私が最近本格的に勉強しているコーチングというスキルも、
言ってみれば「雑談の究極形」だと思っています。
雑談をしていく中で、その生徒が大事にしていること、
好きで好きでたまらないこと、絶対に譲れないこと、
とても悲しんでいること、とても頭にきていること…
などなど、感情がらみのエピソードが湧き出てきます。
もちろん、どれだけたくさん出てくるかは、
講師の側のコミュニケーション能力にも左右されますし、
その生徒と講師の相性にもよるでしょう。
でも、これは確信していますが、
どんなに大人しい生徒でも、自分の話を聞いてもらいたいのです。
人の話を聞くより、自分の話を聞いてほしいのです。
私自身がかつて「大人しい生徒」だったので、断言できます!
ただしこれには、
『話しても大丈夫だと思える相手になら…』
という条件がつきますが…。
このように雑談を深めたり広げたりしていくと、
勉強はイマイチやる気になっていないけど、
自分の好きなことには努力を惜しまない、
という子が思いのほか多いことに気づきます。
そして、そこは正直に「すごいね!」と賞賛します。
これ、知っているのといないのとでは、信頼関係において、
天と地ほどの差がありますよね?
例えば、
勉強のやる気はイマイチけど、ギターの練習は指から血が出ても
それをこらえてやり続けている生徒。
この子と雑談を一切しないで、ギターのことはまったく知らずに
接していたら、どうなると思います?
講師はその子を単に「やる気のない子」と認識します。
そして、そのような子として接します。
講師に常に「やる気のない子」として扱われている子の
やる気がアップするはずはないですよね?
次のような反対意見もあるかもしれません。
「勉強に対しては、実際にやる気がないんだから、
別にそれでいいんじゃないの?」と。
でも、それは完全に間違いだと思います。
人間の一部を見て、その人全部を判断する、
という過ちを犯しています。
そしてこれは、99パーセントの教育関係者(親も含む)が
犯してしている過ちでもあります。
もちろん、私自身も99パーセントの側ですので
念のため(自戒を込めて、ということです)。
ともかく、
その生徒の全体像を可能な限り把握する、
というのが教育に携わっている者の使命だと思います。
そして、
「君にはこんなにいいところがあるじゃないか!」
ということを伝えるのは、どんなに効果的な勉強法を
伝えることよりも大切なことだと思います。
そのようにして生徒の自己重要感が高まれば、
結果的に自ら進んで勉強するようになります。
もちろん、遅い、早いには個人差がありますし、
勉強の必要性を心の底から感じるきっかけが
必要です。
でも、余計なこと(脅したり騙したり)をして
無理矢理勉強させようとするより、
絶対に確実な道です。
実際、うちの塾には実例がたくさんあります。
塾に入りたての中1の頃はずーっと、
「勉強なんて大嫌い」というのが口癖だった男の子。
その子が中3になって高校受験の面接試験で試験官に
「あなたの好きなことは?」という質問をされ、
「勉強です」と堂々と答えたそうです。
その話を聞いた時、
「え?冗談だろ?」と言ったら、
「いいえ、本音です」と答えました。
爆笑しました。
最後に、少々過激な締め言葉を…。
『恐怖や報酬で子どもを支配して、
回復不可能なほど「学び嫌い」にさせてしまう輩は、
重罪に処すべし!!』
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。