ムーチョでございます。

昨日の記事では、教えすぎの弊害として、

1.わかりにくい。

2.思考力が伸びにくい。


の2点があるとして、主に1の「わかりにくい」を打破する方法をお話ししました。

今日は2の「 思考力が伸びにくい」対策についてお話しします。

最近の高校入試は、全国的に思考力や表現力を問うものが多くなったと聞きます。

全国2位の易しさを誇っていた、ここ神奈川県の高校入試も、来年度から制度が一新するとともに、記述式が増え、難度も上がるようです。

思考力を伸ばすには、思考させるのが一番です。
というか、それ以外に方法はありません。

思考させるには、「すぐに答えを与えない」というのが鉄則です。

これは低学年ほど必要だと私は考えています。

塾や学校の先生に限らず、おうちでお子さんにお勉強を教えている親御さんにも声を大にして言いたいのは、「結果を早く求めないで!」ということです。

「どうしてこんな簡単なこともわからないのかしら?」と、わが子の頭の働きのスロー具合にイラっと来ると、ついつい「これはこうで、ああなって、そうでしょ?え?!なんでわかんないのよ~、だ・か・らー…」となってしまいがちですが、
これぞ典型的に、思考力をストップさせる教え方です。

相手に思考させる唯一のコツは、何だと思いますか?

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黙ることです。

まさに、今、ちょっと間を空けたように、質問してからちょっと黙る。

黙られたら、考えざるを得ないですよね?

親子で面談をすると、お母さんばかりが一方的にしゃべってる上に、子どもに「ほら!お母さんにばっかりしゃべらせないで、あんたもなんか言いなさいよ!」
という牧歌的な光景(笑)をよく目にしますが、「いやいやいや。そりゃあ、しゃべれないでしょ」みたいなのと同じです。

相手に考えさせたければ、沈黙を怖がってはいけない、というか積極的に「気まずい沈黙」を作るべきです。

今回で「教えすぎに注意!」シリーズはとりあえず終わります。

そうそう。
最後に、「教えすぎ」を防止する重要なマインドセット(思考法)を伝授します。

我々教師(講師)は、「誇り高き踏み台である」

生徒が自分の力で、より高く跳べるようになるため…それが我々の唯一の存在意義です。
(「わざわざ言われなくてもわかってるよ」と怒られそうですが、)教える側が主役ではなく、学ぶ側が主役なんです。

頭ではおそらくわかってらっしゃると思います。
でも、ついつい忘れがちですよね?もちろん、私もついつい調子こいちゃいます(笑)

だからこそ、何度も思い出して染み込ませる必要があるんですよね~。

さあ、明日からは「踏まれてナンボじゃい!」ということで、頑張っていきましょう!


P.S.

昔書いたメルマガの記事をまとめて、教え方のレポートを編集中です。
近いうちに限定公開いたしますので、興味のある方は今しばらくお待ちを。