はい、ども。
ムーチョおじさんですよ~。

「教えすぎの治療法を是非ご教授ください!」とコメントしてくださった方がいらっしゃったので、そのご要望にダイレクトに答えたいと思います。

教えすぎの弊害は、主に次の2点があります。

1.わかりにくい。

2.思考力が伸びにくい。

今日は1の「わかりにくい」について詳しく述べます。

教えすぎてしまう先生自身は、悪気でやっているわけではもちろんありません。

悪気がないどころかむしろ、「あれも言っとかなきゃな。そうそう。これも教えとかないと…」
と、教えすぎ先生の精神は、親切心であふれかえっています。

じゃあ、何がいけないかというと、生徒側が「あれもこれもキャッチできない」という事情があるからです。

親切心あふれる笑顔で、
「これはこうでしょ?だからこうなるでしょ?つまりここがこうなって…」
とか次から次へと展開されてしまうと、よほど頭の回転が早い生徒でない限り、ついていくことが出来ません。


では、どうすればいいのでしょう?

一番のポイントは、

自分よりも生徒に話させる

ことを主眼に置くことです。

説明をスモールステップに分け、途中途中でわかっているかどうかを確かめながら進めていくのです。

「ここまではわかる?」と言って顔色を確かめたり、
発問を繰り返して、わかっているかどうかを実際に確かめながら、説明を続けていけばいいのです。

私は、かつて勤めていた某大手塾で、
「授業は生徒とのキャッチボールだ」
と何度も言われ続けました。

これは今でも本当にそのとおりだと思います。

自分ばっかりボールをいくつも投げて、生徒が受け取れない状態。
これが教えすぎ授業だと思います。

自分がボールを生徒に投げる。
そのボールを生徒が投げ返す。
そのボールをまた自分が生徒に投げる…

この繰り返しです。

(つづく)