ども。ムーチョです。


ちょっと間が空きましたが、こちらの記事 の続きを書きます。

私の人間観を変えた2冊目の本は、一冊目のとは違い、わりと最近出版された本です。


本田健さんのユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇 です。


本田健さんと言えば、有名なベストセラー作家なので、ご存知の方も多いと思います。


この「ユダヤ人大富豪の教え」は、シリーズものになっていて、本作が3作目だそうですが、実は前の2冊は読んだことがありません。


元来、ひねくれ者の私は、本田健さんのことを、ちゃんと読みもしないで、なんとなく胡散臭く感じていたからです。

いわゆる食わず嫌い、というやつです。


人気がありすぎる人に対する嫉妬心が、私にそのような思いを抱かせた、とも言えます。


そんな私が、なぜこの本を読む気になったかと言うと、きっかけはポッドキャストです。


ポッドキャストというのは、ご存知ない方のために説明すると、最近な亡くなったスティーブ・ジョブスがCEOを務めていたアップルという会社が運営する音楽配信システムi-Tunesで配信されるラジオのようなものです。

ラジオと違うのは、ダウンロード配信なので、時間を選ばずパソコンやiPodなどの携帯音楽プレイヤーで聴けるところです。


ポッドキャストで配信されている、とある番組に、本田健さんがゲストとして出演していて、この本の中心テーマである「人間関係の4つのマトリックス」について話していたのです。


ポジティブ自立 と ネガティブ依存


ネガティブ自立 と ポジティブ依存


人間関係の力学は、すべて、この2組で説明できるのだそうです。


シンプルすぎて「ほんとかいな?」という疑念を抱きつつ、その番組だけでは、はっきりとは理解できなかったので、「本を読んでいっちょ確かめてみるか」という気分でアマゾンで注文してみたわけです。


半信半疑で読み初めてみたものの、超読みやすい文体プラス小説風の筋運びにすっかり夢中になり、あっと言う間に読了した頃にはすっかり本田健信者になっていました(笑)。


この人間関係の力学、思い当たるフシがありすぎるのです。


例えば、親子関係。


私は職業柄、いろんな親子を見てきましたが、元気が良すぎるお母さんの子どもは、たいてい元気がないのですが、「なぜだろう?」と言う、この、長年の疑念がこの本のおかげで晴れました。


これは典型的な


ポジティブ自立 と ネガティブ依存


の関係なんです。


ポジティブ自立の人は、楽観的でエネルギーに溢れ、人の面倒を見たがります。

リーダーや社長タイプの人でもあります。


でも、経験ありません?

あまりにも明るくて前向きで元気な人を相手にすると、どんどんこっちの気持ちが、真逆の暗いほうへ暗いほうへ行ってしまうという…。


このお母さんの子どもが感じているのが、この気持ちで、ネガティブ依存と言うそうです。


悲観的で、感情にひたりがち、自己憐憫・自己批判が強い一方、共感能力が高いので、有能なカウンセラータイプでもあるそうです。


要するに、ポジティブ自立の人が見えていない側面を、ネガティブ依存の人が補おうとする形になる、と。


もう一つ、思い当たるフシのあった例を。

教える立場の人は、かなり共感してくれると思いますが、生徒を教えていて必要以上にいらいらしてしまうことがありますよね?


私自身、「いかんいかん」と気持ちを抑えるのがけっこう大変な時があります。

本当はそこまでひどくないのに、実際以上に生徒の能力が低く感じてしまったり…。


こういうときは完全に、ネガティブ自立モードに入っています。


ネガティブ自立の特徴は、完璧主義者で批判的、いじめっ子タイプで人をコントロールしがち、有能な管理者タイプということです。


で、このタイプに対応する相手はポジティブ依存です。

ミスをしがちで、無能に見え、人の反応を気にする、なごみキャラ、頭が真っ白になる、などの特徴があります。


日頃の性格がどうであれ、指導者はネガティブ自立はポジティブ自立のどちらかに行きがちです。


相手を厳しく引っ張ろうとするとネガティブ自立、明るく引っ張ろうとするとポジティブ自立、という感じっでしょうか?


まあ、本を読んでいないとピンとこないでしょうから、人間関係の秘密を知りたい方は、ともかく一読してみてください。


あと、ポッドキャストに話を戻しますと、本田健さん自身も「本田健の人生相談」という番組を持っていまして、こちらもかなり聴きごたえがあります。


講演を聞きにきた人の質問に本田氏が答えるというシンプルなものなのですが、彼の回答の鮮やかさに「すげー」と、いつもうなっています。

ただ、この番組についても、今回の本を読んでおいたほうが圧倒的に理解しやすいと思うので、ぜひ読んでみてください。


最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。