ムーチョじゃけん。

(最近ずっとDVDで『龍馬伝』を見ている影響で

今日は土佐弁風です)


今日の朝日新聞・朝刊の記事によると、

猫の名前で今一番多いのは、 「モモ」だそうですね。


知ってました?


ちなみにウチの猫は「くう」で、

犬は「クッキー」と言います。

2人のツーショットはこちら。

昔は犬と言えば「ポチ」、

猫と言えば「タマ」と相場が決まっていましたが、

今じゃ逆に滅多にいないそいうですね。


となると、アマノジャクの私としては、

犬に「ポチ」、猫に「タマ」と名づけたくなってきました。


男の子には「太郎」、女の子には「花子」と

名づけたくなってきました。


娘のコハ(中2)に、

「将来結婚したら、子どもは『太郎」『花子』で、

犬は『ポチ』、猫は『タマ』にしといて~」

と言ったら、いつものように苦笑いされました(苦笑)


・・・・・


では、本日の本題に入ります。


昨日の記事と大いに関係のある話なので、

もし昨日の「ポジティブシンキングの罠」 を読んでいなければ、

先に目を通しておいてくださいね。


決して頭は悪くないけれど、取り組み方が真剣ではないので

実力が発揮できていない生徒を見ると、

我々指導者はついつい「やればできるのにねえ」と、

言ってしまいます。


やればできるだけの力を持っているんだから、

その力を発揮していないのは実にはがゆく、

もったいない気がするからです。


でも最近、こんなこと言っても意味がない、

いや、それどころか、こんなこと言うのは逆効果かも?

と反省しはじめています。


なぜなら、「やればできるのにねえ」と言われた子が、

やったためしがないからです。


実際にやってできるようになる場合が、

滅多にないからです。


「やればできるのにねえ」と言われた子どもの、

よくある返事が、

「そうそう。それ、親にもよく言われる」

とか、

「うん。学校の先生にもよく言われる」

というものです。


それも、やけに嬉しそうに。


この、「やけに嬉しそう」なところが問題です。


どういうことかと言うと、

こういう子は、「やればできる」の言葉に

すっかり満足していまっているのです。


満足しているので、やる必要がなく、

よって、結局やらないのです。


「オレは(アタシは)やればできるんだ。やれば…。」


という似非ポジティブな思考 に陥ってしまっているわけです。


これは非常に危険な状態です。


私も、基本的に子どもを「褒めて伸ばす」という発想には

大賛成ですが、こういう褒めかたは逆効果だということに

気づいてしまいました。


やったことに対して褒めるのは効果的でしょうが、

「やればできる」という褒め言葉は、

まだやっていないことを褒めているわけで、

これでは行動が促されないのです。


「やればできるんだから、いつかやればいいや」

という思考に陥ってしまうのです。


誰しも思い当たるフシがあると思いますが、

「いつかやればいいや」と思っていることって

結局やらないんですよね。


それに、厳しいことを言わせてもらえば、

本当は「やればできる」とは限らないじゃないですか。


やり方が間違っていれば、「やったってできない」場合も

ありますよね?


子どものほうだって、無意識にはそれを感じ取っている

はずです。


「やったってできないかもしれない」と思うのは恐怖です。


だからこそ、実際にやらないで、

大人たちの「やればできる」という甘~い言葉に

安住しているほうが楽なわけです。


そして結局、せっかくの持って生まれた能力を

花開かせることなく、一生を終えるのです。


ここでも、以前にもお話しした、

「長期的な視点に立つ」

という考え方が重要になります。


「やればできる」という発想は、短期的に見れば

子どもをいい気分にさせますが、

長期的に考えれば、不幸に陥れる発想だと

わかるはずです。


以上のような理由から、

これからは「やればできる」という言葉は、

極力言わないことに決めました。


同様に、

「勉強しなかったのに、意外と点数が悪くなかった」

とか言っている子も、

褒めないほうがいいと思います。


理由は、もうおわかりですよね?


今日もここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。