さっき、空腹と多少の寝苦しさで、ふと目覚めてしまった。
時計を見るとまだ5時半を回っていない。
いつもなら、なんの躊躇もなくまた自然と目を閉じるのだが、今日は起きる方がいくらか自然だった。
何気なく窓の外を見ると、隣の家の壁が明々としたオレンジに染まっている。
朝日が家々を追い抜いて昇ったところだった。
面と向かうのは高校生ぶりではないだろうか。
思わず東側の小さな窓をあけ、明々と燃えるそれと久々の面会をする。
真夏ではあるものの、やはり早朝は「暑さ」が気にならない。
あの時もそうだっただろうか。
あの時もこんな空気だっただろうか。
熱がそのまま伝わってきそうな太陽に向かって走る。
その時の空気はこんなに優しかっただろうか。
あの時、私はもっと「今」と向き合って、受け止めて、前を向くことはできなかっただろうか。
明々としていたそれが、燃える色を失った頃、
そろそろ「今日」の第一歩を踏み出そうと、そっと腰を上げて静かに部屋の扉を開いた。