コロナウィルスによる感染拡大は全世界に広がってきてしまいました。
感染された方の一日も早い回復と、特効薬が速く出来る事を願ってやまない心境です。

我々の日常生活で、バイ菌やウィルスなど身体に害を及ぼす目に見えない物質から避けて通る事はほぼ不可能です。

完全にシャットアウトするには社会から離れて無菌室で過ごすしかありません。

 

しかしそれは非現実ですので手洗いやうがい、マスクの着用、除菌剤の使用で感染リスクから少しでも予防対策に神経を使う事が、我々に出来る有効な手段ですね。

 

しかし予防対策だけで細菌やウィルスから身を守るのは万全ではないと思います。

 

 

その手段として免疫機能を高める事が効果的だと言われています。

 

免疫とは簡単に言えば細菌やウィルスから我々の身体を守ってくれる機能です。

 

主に血液中に存在する白血球やリンパ球などの免疫細胞が細菌やウィルスなどの体内への侵入に際してそれらを監視し、撃退する自己防衛システムのこと です。

一般的に言われる免疫細胞を活性化させる方法は生活習慣の改善が一番です。

 

睡眠時間を確保する事。食生活を改善して腸内環境を整えることなど、免疫細胞を高める事は難しいことはありません。

(しかし、生活習慣を改善する事が難しい事は私自身も経験しています・・・笑 )

 

 

オステオパシーの創始者であるA.Tスティル博士は150年前に血液の優位性を解剖学の研究から唱えました。

特に酸素(栄養)を含んだ「動脈血は身体が作り出す最高の薬である」と言いました。

A.Tスティル博士は疾患の治療の原則として「身体が病気になる原因は細胞への動脈血の供給が不足するからである。血管とリンパ管の通り道の筋肉を治療すると効果的である。筋肉や内臓は最終的に骨に付着する事から関節の可動制限の有無を調べて調整する事が望ましい」と唱えました。

 

動脈の供給を効率よく改善するためには、細胞が消費して発生したた老廃物(二酸化炭素など)を取り込んだ静脈とリンパ液の還流を促進させることです。

静脈血や組織液が細胞内に貯留して溜まる状態を浮腫(むくみ)と言います。

 

細胞内に老廃物が蓄積した状態では新鮮な栄養素を含む動脈血が入って来れないのです。
ゴミだらけの部屋には新しい家具を置くスペースがないのでは入れられないのと一緒です。

 

オステオパシー療法ではこれらの老廃物を排液(ドレナージ)する事を目的に血管とリンパの主要な経路を開く治療をします。
それは単なるリンパマッサージではなく、解剖学的な根拠に基づく治療法です。

代表的なのが鎖骨の下のリンパ本幹の解放です。

 

 

体中のリンパ液が鎖骨下静脈に還流する部分です。

大きく腕を回す運動はリンパの働きを活性化させ、免疫機能や心肺機能の向上に効果が期待できます。
剣道や水泳は大きく腕を廻すのでリンパの流れを活性化することが出来ると思います。

 

免疫機能の活性化のため、大きく腕廻しをする事をお勧めいたします。

もちろん手洗い、うがい、マスクをしして感染を予防する事もお忘れなく (-_-)

 

当院の患者さんにはほとんどの方にこの施術を行ない、免疫の活性化を図っておりますのでお気軽にお申し出でください。