大変だ!大変だ!!「世界の荒鷲」「ビッグ・サカ」坂口さんから電話が、かかってきた! | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

大変だ!大変だ!!「世界の荒鷲」「ビッグ・サカ」坂口さんから電話が、かかってきた!

このブログを見て、かけたのではない。藤波さんに電話したのは12日の金曜日の午前。電話があったのはその日の夕方。携帯が離れたところにあって、間に合わなかった。知らない番号だ。留守電が入っていた。「新日本プロレスの坂口です。征夫(ゆきお=長男)から連絡があって、かけたのですが」。どうも藤波さんは、プロレスを引退したばかりの征夫さんに電話したようだ。それにしても、なんて誠実なかたなのだろう。すぐに電話した。

 

留守電は永久保存版だし、携帯の番号は誰にも教えない。宝物だ。

 

私自身、耳が悪いこともあって、音量を最大にしている。なので、坂口さんの声は全部、聞こえた。ただ、声はちょっと弱々しく、坂口さんは特に面白いことがなくても、必ず、笑みがこぼれる、明るいかただが、この日はまったく笑みがなかった。相当、悪いのだと思った。確か、猪木さんの墓参りのとき、初めて坂口さんが杖をついているのを見た。驚いた。

 

「できたら、1度、直接、お会いしたいのですが、それは無理ですか?」「脚が悪くてな、ちょっとそれは勘弁してくれ」。人づてに聞けば、取材もすべて断っているらしい。あの時代のスーパースターであり、弱々しいところは見せたくないのだろう。

 

坂口さん、本当に、本当に、本当に、ありがとうございました。

 

 

あの日のことは、いまでも覚えている。後楽園ホールの控室。初めてご挨拶に行った。猪木さん、坂口さんが並んで座っている。猪木さんは「おお、頑張れよ」だったと思うが、坂口さんは「ベースボール(マガジン社)の新人か。期待してっからな。なんでも相談に来いよ」と言って、ワハハッと笑った。「よろしくお願いします!」と頭を下げた。