わが心の最高の試合は初武道館の「馬場vs鉄の爪エリック」。こんな言葉を待っていた。証言したのは? | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

わが心の最高の試合は初武道館の「馬場vs鉄の爪エリック」。こんな言葉を待っていた。証言したのは?

馬場さんがフライング・ヘッドシザースをやっている。私、何度も見た。

 

極端に言うと、わが心の名勝負は試合内容2割、雰囲気8割だと私は思っている。つまり、雰囲気は、どんなに映像を見ても無駄、無駄、無駄。その場、現場にいないと、わからない。

 

ミスター日テレ。私は、そう思っている。原 章(はら あきら)さん。昔、取材したことがあるが、年齢は私より19歳も上。その原さんがご健在で、このように話が聞けることを今回、Gスピリッツを見るまで、まったく知らなかった。プロレス界にも原さんは多いので、親しい人は「はらしょうさん」と呼んでいた。

 

「いま振り返って、68年(昭和43年)あたりがジャイアント馬場の全盛期と言われるでしょ。(でもね、)そのときはね、誰もそんなことは思っていないですよ。馬場さんがトップなんです、ずっと。日プロを辞めるまで、ずっとトップ。レスリング云々ではなくて、日プロを辞めるまで馬場さんはトップで、お客さんは黙っていても入っていたし、視聴率もよかった。だから、誰も文句を言える要素はなかったんです」

 

まったく、その通りだと思います。ここまで言い切ってくれると、気持ちがいい。

 

プロレス初の日本武道館。馬場vs「初来日」鉄の爪フリッツ・フォン・エリック

「僕がディレクターをやっていた中で、これが最高の試合ですよ。私にとっては日プロ時代のベストバウトですね」

 

こんな言葉を待っていた! 私は悔しい。嫉妬しました。なぜなら、その場で見ていないから。

 

「僕が馬場さんの技で、いちばん好きなのはココナッツ・クラッシュです。あれはほかの誰も真似できない、素晴らしい技ですよ」

 

こんな言葉も待っていた! まったく同感です。なんでかって? だって、誰も真似できないでしょ。

 

 

ほんの一部の記事の抜粋です。Gスピリッツと、映画「アイアンクロー」。ぜひぜひぜひぜひ、見てほしい。