どこを探しても、映像がない。昭和38年5月24日、力道山vsザ・デストロイヤーの映像は……ない。 | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

どこを探しても、映像がない。昭和38年5月24日、力道山vsザ・デストロイヤーの映像は……ない。

9日のジータスによる「日テレ70年」大会で力道山vsデストの映像が出た。10日、チャンネルは違うが、テレ朝「タモリステーション スポーツ70年」の冒頭、「平均世帯視聴率 歴代トップ10」の4位に力道山vsデストがあった。驚異の64.0%だ。

 

しかし、知らない人にはぜひ知ってほしい。日テレ70年で出た、力道山が場外でバックドロップを決めるシーン。力道山vsデストというと、いつも出るのはこれ。でも、これは「視聴率4位」の試合では、ない。これは会場こそ同じ東京体育館だが、12月2日のものだ。4位の試合は4の字がかかったまま、引き分けになる。プロレスファンなら誰でも写真では見たことがあると思う。しかし、映像は、ない。

 

プロレスで「映像がない」ビッグマッチがこれと馬場vsルー・テーズ、猪木vsバレンタインの東京プロレス旗揚げ戦の3つ。

 

ちなみに3位はサッカー、ワールドカップのvsロシア。02年6月9日。66.1%。週プロモバイルが始まったころで、コラムを連載していた私は、確か、このサッカーのことも書いたような気がする。2位が東京五輪の「東洋の魔女」バレーボールであることを考えると、サッカー、そんなにすごかったんだなあって。あんまり、実感がない。

 

それにしても、荒川静香さんの解説は見事だ。完璧だ。