健さん、倉本聰、チャイコフスキー、クロード・チアリ、シャガール、そして、倍賞美津子さん…といえば | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

健さん、倉本聰、チャイコフスキー、クロード・チアリ、シャガール、そして、倍賞美津子さん…といえば

映画「冬の華」。東映チャンネルで放映中。200回、見ても、いいものはいい。主演は池上季実子、17歳、女子高生の役。

 

「(将来)輝くばかりの人妻になっていてほしい」という健さんのセリフがあって、それは池上に対してのものなのだが。この「輝くばかりの」というフレーズが私は好き。

 

将来ではなく、この映画の中で「輝くばかりの」美しい女性が出ている。それが倍賞美津子さん。実に美しい。78年の映画なので、このとき、32歳。オンナ盛り。当然、アントニオ猪木の「人妻」であり、結婚7年目だ。倍賞さんの顔のアップが出るが、ホント、美しいんだもん。輝くばかりというか、まばゆいばかりの美しさ。

 

出所した健さんに、やくざが送る、いわゆる「コールガール」の役だが、健さんはことわってしまう。「アタシ、嫌われた?」「そういうんじゃねえんだ。ひとりになりたいんだ」。もったいない! と私は言いたくなってしまう(苦笑)。ただ、それを言いたかっただけ。「健さんvs倍賞さん」の夢の顔合わせは3回、あって、すべて名場面。

 

そうだ、倉本聰脚本の「駅」では健さんと倍賞千恵子さんが共演。健さんと倍賞姉妹を共演させたのは倉本聰の「こだわり」のような気がする。こだわりというか、念願?

 

倍賞さんって、私とちょうど10違う。(ターザン)山本さんと同い年か。

 

ちなみにチャイコフスキーは「ピアノ・コンチェルト」。「シャガール」は関東のいちばんの親分がハマっている絵画。この絵につられて殺害されてしまう。この2つは「冬の華」のキーワードだ。