実は新日本4・8後楽園は見ないで、すぐに帰ったんです | 生きているだけで十分 宍倉清則のいまのキモチ

実は新日本4・8後楽園は見ないで、すぐに帰ったんです

後楽園ホールが超満員のとき、我々記者が試合を見るには北側の左右の階段のスペースしかありません。パソコンを持った記者が数人、リングサイドの机で作業していますが、それ以外にも記者はたくさんいます。

 

新日本4・8後楽園に行ったら、その階段のスペースに「ここはマスコミも座ることを禁止する」旨の張り紙が出ていました。こんなことは35年の記者生活で初めてです。

 

 

それは後楽園ホール側に新たなルールができたのか、新日本サイドの意向なのか、それとも、この日だけの特例なのか。いろんな人に聞いても、状況が把握できていないカンジ。

 

 

そうなると、選手が入場する通路に数人がいられるだけ。当然、立ち見です。しかも、いまは入場ゲートができたので、スペースはほんの少し。

 

 

どう考えてみても、まともに試合を見ることはできない、と判断したので、私はすぐに会場をあとにしました。編集部で仕事もあったので。

 

 

大ベテラン記者で、私よりも大先輩の門馬さんはご存じの方が多いかと思いますが、足が不自由です。奥さんがいつも一緒にいるくらいなのです。その門馬さんも2時間半、立っていたと、あとで聞きました。

 

 

私は後日、後楽園の事務所に行きました。結論は新日本サイドの意向であることがわかりました。後楽園側では「マスコミの取材に関して、私どもの方から指示したりすることはいっさいありません。それは主催者側がどう考えるか、なので」。

 

 

ならば、話は早いです。今後も新日本の後楽園は超満員が予想されます。それが予想できるときは私は行きません。だって、行っても、見れないんですから。もしくは、どうしても見たい場合は前売り券を買います。

 

 

しかし、試合リポートのある記者は行かないわけにはいかない。じゃあ、どこで見るかといえば、前述した通路。よく通路にいる記者がいますが、あそこからは試合は見れません。雰囲気がわかるだけ。

 

 

団体側が1枚でもチケットを売りたいのは当然。あとは団体側がマスコミの存在をどう考え、どう向き合うか。そういう問題です。

 

 

ちなみに、いま何かと批判の対象とされるNOAHは両サイドに机を置き、特に大御所の菊池さん、門馬さんが座れるように配慮しています。こういう、いい話は皆さん、知らないでしょ。暴露ばかりで。