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労働力の無駄遣いをしてきた

労働人口がガクンと不足する時代を迎え、DXが成す役割はますます大きくなるでしょう。

 一方でこのDXの力ですが、少し勘違いしている向きもありそうです。 

DX自体はそれを適切に導入することが出来れば、必ず仕事は楽になります。 

もしこれが楽にならないのであれば、それは筋の悪いただのデジタル化です。

DX自体を認識を誤っています。


多くの場合、DXを目的化してしまっていると思います。

何がなんでもデジタル!的な感じです。

DXは手段であって、目的ではありません。

目的の階層としてはもっと上です。

ここでいう目的には生産性の向上が挙げられるでしょう。

その一段階したの階層に合理化があります。

その合理化のツールとしてDXがあるわけです。

そして、もう一つの合理化ツールとして集約というものがあると思います。


分かりにくいかもですが、以下にロジックツリーを示します。


生産性の向上--------合理化-------DX

                 |                 |-------集約 

                 |                 |-------断捨離 

                 |--------販売価格向上 

                 | 

                 |--------etc. 

                etc.


余談ですが、技術士受験の方はこのロジックツリーについてしっかりと理解をしておきましょう。

階層違いの文章というのは慣れた人からすると一瞬で違和感を感じます。

ロジカルに考えることが出来ないと判断されるとBC評価が待っています。


話を戻します。


例えば、生コン工場を例に上げてみると、1つの工場では効率を上げようにも上げしろが少ないです。

もちろん試験室レベルとか限定された領域であればアリなのですが、それでも人を1人削減できるとかそんなレベルではありません。

できて0.5人くらいでしょうね。

一方で複数工場の場合はかなり効果的です。M&Aに関わることもあるのですが、その分野ではもはや当たり前の事で、例えば事務や経理など間接部門を集約化する事は、生産性向上においてとても意味があります。


1人が1工場を見るよりは各工場プラットフォームを統一して、2人が3工場を見る方が効率的であることは誰もが分かることです。

場合によっては1人で3工場見ることも可能でしょう。

これはスケールメリットとも言えます。我々は今まで労働力を無駄にしてきました。

その無駄については、人が多い時代では目立つ事はなかったのですが、このような時代になって色々と見えるようになってきました。


お断りしておきますが、事務や経理がなど間接部門が楽してるとか、そういうことを言っているわけではありません。

彼ら彼女らが忙しくしていることを私も知っています。


労働力の無駄遣いと言うのは、やらなくて良い仕事をやり続けてきたと言う点です。

何のためにやっているのかを答えられない仕事は基本やらなくて良い仕事です。

今までやってきたから、これからもやり続けると言う視点がナンセンスなのです。

業務の見直しがあって然るべきなのに、理由なく無駄な仕事をやっている部署って驚くほど多いです。


たまに顧問先でも業務の断捨離をやったりしますが、本当に見直せる箇所って多いです。

10年20年前の仕事を見直しがなされず、スタイルを変えずに続けてられてきたわけです。

労働力の無駄遣いと言うのは本当にもったいないなと思います。

お金につながらないばかりか、余計なお金を払って無駄な仕事をしてきたのですから、そりゃ失われた30年と言われるほどに生活水準も上がらないはずです。


一方でいよいよそんな余裕もなくなってきました。


今日はここまで。


この話はもう少し続けます。


それでは本日も張り切ってまいりましょう。

本日もご安全に。

 


 

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この記事を書いた人

なにわの合格請負人  Masanobu Mori

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