おはようございます。
自分が全て正しいなんて、ありえない勘違いをしていませんか?
あなたも間違えるし、私も間違えますよ。

タイムラグがあるんだって

仕事柄、組織の事業戦略の策定に関わることが多い私ですが、事業戦略において重要な事は、その目標を短期的(例えば3年程度)、中期的(例えば5年から10年程度)、長期的(それ以上)に分けて考えることです。

中期的、長期的な目標について到達度は神のみぞ知るものです。
10年後に外部環境、内部環境がどのように変化しているかなんて詳細に分かるはずもなく、大まかにしかわかることができません
これを詳細にわかると言う人がいればそれはも異常で、本当なら様々な企業から引っ張りだこになり、かなりの高額な報酬を受け取ることができるでしょう。
まぁ無理ですが。

変化の著しいこの時代において中期的、長期的目標と言うのはあくまでも方向付け程度の話となり、やはり短期的な目標設定が組織の勝敗を決める術となります。

で、なぜ短期的な目標が3年程度なのか。
そのスパンは1年ではダメなのか。

そんなことを感じる人もいるでしょう。

そこが1つの肝なのです。

結論から言いますと、目標への到達にはある程度のタイムラグがあるからです。

例えば今年度の初めに短期事業戦略の1つの指標として、3年後の売上高20 %増を掲げたとしましょう。

様々な企業がしのぎを削ってひしめき合っているこの業界で、順当に売り上げを伸ばしていくと言うのはそれなりに骨が折れる事であり、正しい戦略が必要です。
それを確実に履行できたとして、売り上げが簡単に倍になるなんて事はあり得ません。
どんな会社でもほぼ絶対に。

なので、年度初めに事業戦略を描いて、3年スパンで様々な取り組みを考えていく必要があるわけです。

経営資源の分配も然り。
ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ。
これら有限なリソースをいかに集中的に効率よく分配できるか?これが戦略の1つでもあります。

で、私は事業戦略の話をしたいわけではなくて、これは我々個人にも当てはまってくるものなのかなと感じることがありました。例えば今現在の私の仕事内容ですが、ほぼほぼ5年前に、

「このようになっていたらいいな」

と漠然と思い描いていたものです。
100%その通りとは言いませんが、80%位はそのようになっています。

思い描いてすぐにその通りになれば、それに越した事は無いのですが、世の中そんなに甘くは無いよね。
私の場合、今のレベルに達するに5年要したわけです。

これは顧問先の社長達と話をしていても、皆さん同じような感想を述べられています。

おそらく読者の皆さんもそのような経験をされていると思います。

もしもあなたが、例えば一人前の技術者になって活躍したい!!と強く望むのであれば、それは5年後くらいに形になっているのかもしれません。

しかしながら、残念なことにタイムラグがあることに気がつかずに(気づかないふりをしているケースもあろうかと思いますが)、早々に諦めてしまう方が少なくありません。

大切なのは、強く思うこと。
そしてタイムラグがあることを見越して、継続すること。

これに尽きるのでしょうね。
逆に言えばタイムラグがあると言うことを理解して、強く思い継続できればあなたの未来は明るいのかもしれません。目標への到達にはタイムラグがある。
それは組織も個人も、どう同じのようです。

5年後を見越してなりたい自分に到達できれば良いですね。

それでは本日もはりきってまいりましょう。
本日もご飯前に。