マクロビ 東北 家族旅行 vol.2 ~山形から秋田へ~
はたして、
「動物性の食べ物(含むダシ・牛乳・卵」
「砂糖」
を一切食べずに、東北の家族旅行が完遂できるか・・・・・
この企画?で、一番悩んだのは、やはり「宿さがし」でした。
「マクロビ 宿」
「ベジタリアン ホテル」
などというワードで検索しても、なかなか東北地方で、ヒットする宿泊施設はありません。
(やはり、そんな宿はないのか・・・・)
あきらめかけたとき、ある「検索ワード」がひらめいたのです。
それは、
「精進料理」
「山菜料理」
です。
それらの検索ワードで出会ったのが、二日根の宿、
「山菜料理 出羽屋」
さんです。
HPを見ていただけるとわかると思いますが、実物も、歴史と由緒を感じるお宿でした。
古くからの信仰の地である出羽三山周辺には、精進料理でもてなしてくれる「宿坊」もたくさんあり、迷ったのですが、精進料理は意外と砂糖をつかっているらしい・・・という話を聞いて、「山菜料理」の方を選択しました。
ただ、事前に妻が電話で丁寧に「砂糖もNG」「カツオダシもNG」と伝えてくれましたが、那須のホテルと違い、そもそも
「マクロビオティック」
「ベジタリアン」
という知識をお持ちの宿ではもちろんないので、お願いしつつも、
「出していただいた料理の中から、安全なものだけを選んで食べる」
というのが、二泊目の基本方針にはなりそうです。
それでは、いよいよ、二日目の夕食、「山菜づくし」の開演です!
まずは、「山菜の前菜」です。
そして待ってました! 「山菜の天ぷら」!
久しぶりの「揚げ物」に、テンションが上がります!
そして、この「山菜鍋」が、これまたボリュームも含め、強烈でした。
まさに、「山菜の宝石箱だぁ~!」といった食レポになります。
そして、茸を、アケビで包んだという、こんな珍しい料理も。
ただ、残念ながら、中の茸の調理には「砂糖」を使っているとのこと。
ということで、アケビは私で茸は妻で、となりました。
これらの料理に加えて、写真はないですが、「茸の炊き込みごはん」と「お味噌汁」が付きます。
有り難いことに、炊き込みご飯も味噌汁も、ダシにカツオを使わないように、私の分だけ別に作ってくださったものでした。
ということで、おかげさまでますます「体重増」が心配になる、二日目の夕餉となりました。
三日目の朝食は、部屋ではなく、素敵なお庭が見えるところでいただくことに。
朝食ももちろん、山菜中心のお食事です。
さて、ここでクイズです。
この朝食のセットの中に、今の私には食べられないものがあります。さて、どれでしょうか?
答えは・・・・・・
①右下の温泉卵
と
②左下のあえ物
です。
温泉卵は、温泉であろうがなかろうが卵は、残念ながら、「動物性」そのものなのでNGです。
ちなみに食養家の磯貝先生の見立てだと、魚より、肉より、「卵」が、今の私にとってはもっとも遠い(避けなければならない)ものだというのです。
そして二つ目の「あえ物」ですが、これはこの写真ではわかるわけもないのですが、実は小さな鶏肉があえてありました。
そういった食べられないものは、妻か息子に食べてもらえば、それでOKです。
山菜で膨れた体で、出羽屋さんにお別れをし、いよいよこのマクロビ旅も3日目に突入です。
この日は、山形から日本海側にルートを取り、一路、秋田方面を目指します。
朝食を食べながら、昼食をどうするか、ベジカフェガイドとスマホでずっと作戦を練っておりました。
調べて見ると、秋田市内には、マクロビを標榜するカフェが数件はあるようです。
やはり、選べるって、幸せですね。
熟考の結果、
「直食(なおしょく)」
さんを、三日目の昼食に選ばせていただきました。
ナビを頼りにたどりついた直食さんは、白木をベースにした、とてもきれいなカフェでした。
HPを見てもわかるように、動物性や砂糖に対する心配も一切不要です。
さて、どんなメニューがあるのだろうか・・・・
(・・・・あっ!)
雷に打たれたように、
「これしかない!!」
というメニューに遭遇しました。
それは・・・・・・
「冷やしベジ担々麺」
です!
私がこの半年強、とにかく食べたくて食べたくて仕方がなかったのが、
「麺類」
であり、中でも
「ラーメン」
であり、さらにその中でも
「担々麺」
だったのです。
それが、目の前に来た時のその喜びたるや・・・・・
そして、その味も、私の期待をはるかに上回る、感動の味でした!
そんな舞い上がった私の横で、息子が頼んでいたのは、これです。
はい、いま私、小さくウソをつきました。
正直になります、訂正します。
〝息子が私に頼むように言われたメニューは”これです
普通のハンバーグに見えるでしょうが、これは、
「畑の肉のハンバーグ」
です。
つまり、肉ではなく、「大豆」がその正体です。
どうですか、この見た目は?
そして、味も、慣れ親しんだハンバーグそのもの(というかそれ以上)でした。
冷やし担々麺を食べながら、ハンバーグをつまみ、玄米を食す。
これを至福と呼ばずして・・・・・・のひと時であります。
直食さんに、大大、大満足です。
真剣に、横浜への出店を希望します。
そしたら私、一生肉抜きでも大丈夫な気がします。本当に。
ローテーション的にも、ここで「中華」と「洋食」が食べられたのは大きいです。
おかげさまでまたまた三日目も、テンションマックスです。
せっかく近くまできたのだからということで、有名な「角館」に立ち寄ることにしました。
(お気づきのように、完全に「食」が主で「観光」が従となっています。)
猛暑の中でも観光は正直つらかったですが、それでもやはり、日陰の多い、武家屋敷が連なる町並みは月並みですがとても素敵でした。
今度はぜひ桜の季節か、雪の季節に来たいものです。
さて、三日目も夕刻となってまいりました。
今日の宿は、なんと明日の宿でもあります。
つまり「連泊」をする、丸二日をゆだねる、この旅の軸となる、はっきりいえば大げさではなく「この旅の成否を分ける」宿になります。
もちろん、私も妻も、はじめて行く宿です。
そしてこの宿は、舗装をしていない道を車で15分ほど行かないと、つけないらしいのです。
この選択は、吉と出るのか、凶と出るのか、はたまた・・・・・・・
~つづく~