母子家庭になったことからか、
わたしの頑張り屋さん度はますますアップした。
忙しい母に声をかけないように
邪魔しないよう気をくばり
勉強していい学校・会社に入ることが、
今自分ができることだと思い
勉強した。
もともとそれほど地頭が良いほうではないので、
無理やり自分を勉強させていたようなところがある。
学生時代から劣等感が芽生え、
それを隠すように
より勉学に励んだり
人に弱さを見せないようになっていった。
学生時代は、
「つまらなかった」としか表現できない。
ずっと自分を偽り続けていたし、
楽しいことに素直に飛び込めなかったり
好きなことを好きと言えなくなっていった。
この頃から、
拗ねというか、ねじれが強くなる。
楽しそうなことをしているグループに入れず、
いつも遠巻きに見ている状態。
素直に「まーぜて♪」と言えばよいのに、
なかなか言えなかった。
変なプライドだけがどんどん育っていく(笑)
とにかくわかりやすい結果を出すことや
親が喜びそうなことをやっていた。
留学を決意したのも、
そんな生き苦しさから解放されたかったから。
それに、
外に外に出ていくことで
何か答えが見つかるような気がしたから。
大学時代には、
政治学を勉強した。
そして、いろいろな世界情勢について調べていくと…
うーん、なんだかつじつまが合わない気がする。
そのときに、
「世界は目に見えない何かで動かされている」そんな気がした。
大学時代は、
政治や世のなかの裏側について
むずかしい本をたくさん読んで調べた。
そんな折に、
マレーシアへと留学する。
クラスメイトはアラブ人に中国、韓国人。
自己主張しない日本人は
低能だとみなされていたので
負けないように必死に発言した。
そこで出会ったイラク人の聡明なクラスメイトの話で、
たくさんの本を読み疑問に思っていたことが
確信になった。
イラク戦争の裏側について、彼は良く理解していた。
世界中でアラブ系が悪者にされている話もしてくれたし、
イスラムの教えについても教えてくれた。
その経験から、
「ほんとうのことを知っている人って、少ない」ということを
強烈に確信する。
自分の目で見て判断しようと強く思った。
帰国後、
今までずっと疑問に思っていたことや自分の目で見たこと、
精神世界の話を親にしたら、
「あんたは頭がおかしい」と言われた。
（それ以降ずっと言われているが）
誰も自分を知らない海外で、
解放されたようで
人生でいちばん楽しかった。
帰国後、
大学まで出たんだから就職しなさいと言われ、
就職することになる。
ただ親を安心させるためであって、
心に反していたことだったので、
入社式の日にバックレてしまう恐れがあったので
留学時代の友人に一緒に来てもらった。
「これからはまた、自分に蓋をして生きます。さようなら」
そういう気持ちだったと思う。
大手の企業に就職したものの、
まったく興味が沸かないし
毎日嫌で仕方なかった。
月曜が始まると憂鬱になり
「休みの日まであと何日」と
カウントする日々。
金曜が終われば最高な気分だけど、
日曜になるとまた嫌になる。
そのうち、
「ずーーっとこうして、カウントダウンしていくのかな。生きるってなんでこんなに辛いんだろう」と
嫌気が増していった。
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