★ある女性のおはなし

あるところに、ひとりの女性がいました。

彼女はとっても頑張り屋さんで、真面目でした。

彼女には夢があり、それは大好きなパートナーと、広くて緑に囲まれた家を持つことでした。

でも彼女はまだ若く、そんな家を買える余裕なんてありません。

頑張り屋さんな彼女は、

「そうだわ、夢を叶えるためには、しっかり目標設定と計画が必要よ」

そう考えました。

社会人としてそういうやり方はたくさん習ったので、彼女にとって難しいことではありませんでした。

「家を買うためには、まず収入を増やさなきゃ。そのためにも、仕事を頑張って、少しでもお給料を増やさないと。そのためには、いろんなスキルを身に着けて、良い会社へ転職できるようにしなきゃね」

こういう計画だったため、彼女は仕事はもちろん、プライベートでもいろいろなことを勉強し、スキルを身に着けていました。

そのなかには、好きではないこともたくさんありました。

でも、いろんなスキルを持っていたほうが夢に近づけるから、と、歯を食いしばって頑張りました。

「今頑張ったら、素敵な未来が待ってるんだから」

そうして頑張っていたのですが、お給料はなかなか増えないし、なんだか日々イライラします。

お付き合いしている人もいたのですが、イライラが彼のほうにまで飛び火してしまいます。

イライラが重なり、仕事もうまくいきません。

そしてついには、体を壊すことに…

「なんでこんなに頑張ってるのに、うまくいかないの」

「夢なんてぜんぜん叶わない」

イライラはピークに達しました。

それまでは外に出て、スキルを身に着けたり勉強したりしていたのに、急に引きこもるようになってしまいました。

手持ち無沙汰なので、ネットサーフィンをしていると…

なにやら面白いブログを見つけました。

「自分らしく生きたら豊かになる。夢も叶う！」

タイトルにはそうありました。

「そんなわけないじゃん、こんなに頑張ってるのに！」

一目見て興味が沸いたものの、またイライラして、そのページを閉じてしまいました。

あの日みたブログのことはすっかり忘れていた頃。

頑張りやさんの彼女は、彼に対しても同じでした。

「できる女のほうが大事にされるんだから」

いろんな恋愛本にはそう書いてあった。

だから、なるべく無理を言わないよう、自分の気持ちをはっきり言うこともありませんでした。

そんな彼女ですが、彼との仲もあまりよくありませんでした。

好きだけど、会えばすぐに喧嘩。

大事にされてるように感じないのです。

アラサーになり、周りは結婚していく。

それなのに自分は、仕事もうまくいかない、彼氏ともうまくいかない。

もう、嫌気がさしていました。

家でひとりふさぎ込んでいると…

「自分らしく生きたら豊かになる。夢も叶う！」

またあの気に障るブログを見つけてしまいました。

どうせすることもないし、暇だからいっか。

そうして、ブログを読み進めました。

ブログは共感するところがたくさんありました。

が、？が出ることも多くありました。

「あなたは、夢を叶えるために、目標を決めて、計画を立てて頑張っていませんか？だから夢が叶わないのです！」

「いったい何言ってるんだこの人…」

そう思いながらも、あまりに自分と違う考え方で、かつたくさんの夢を叶えている筆者に、心が反応していることは隠せませんでした。

一番気になったフレーズがありました。それは、

「目標や計画で、今の心のワクワクを殺していないか？今のワクワクにしたがっていけば、ありえないと言われる道順で、夢が叶うのです」

でした。

ワクワク？

ワクワクより、計画や、将来に向かって着実にやるほうが大事じゃないの？

そんな疑問を持ちながらも、このフレーズに心は「ワクワク」していました。

「本当なのか、やって、みようかな…」

それから、彼女は今までの方法、計画を立てて毎日を夢に向かって進む方法を辞めました。

そのかわり、毎日自分の胸に手をあてて、「ねえ、何がワクワクする？」そう聞いたのです。

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その生き方に変えてから、数年が経ちました。

彼女は今まさに、夢に描いていた「広くて緑に囲まれた家」を手に入れたのでした。

その家は、

アタマで描いていたよりも広く

アタマで描いていたよりも緑に溢れ

アタマで描いていたよりも静かで

アタマで描いていたよりも見晴らしがよく

素晴らしいものでした。

そして隣には、心が通い合うあの彼がいます。

それも、旦那さんとして。

その間、彼女はよりたくさんのスキルを身に着けて、歯を食いしばって頑張ったのでしょうか？

答えはNOです。

彼女は、スキルよりもワクワクする花を買い、ワクワクする服を買い、ワクワクする彼とのデートを楽しみ、好きなものを食べ、思いっきり泣き、失敗してズッコケただけです。

ただ、「自分を心地よくさせることにストイックだっただけ」なんです。

彼女は、夢を叶えただけではなく、大切なものも掴むことができました。

それは、「この世には、人間のアタマを越えた何かが存在していて、ありえない道順で願いが叶うということ。ただその存在を信じて楽しめば良いということ」

です。

こうして彼女は、自分の体験を知ってほしい、宇宙には何やら素晴らしい法則があることを思い出してほしいと、ブログを始めることにしました。

いつか自分が出会って救われたように、次の人へそのバトンを渡すために…

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この記事は、わかりやすく、

ワクワクは計画を超えることを書いたものです。

このストーリーに

たくさんのヒントが詰め込まれています。

頑張ってもうまくいかない人、

ちょっと息抜きして

ワクワクに舵取りを任せてみませんか？

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