自宅へ戻り、娘のために、いや、自分のために夕食の準備を始めた。


「大丈夫だ。娘が心を取り戻すために私がやることは、娘の全てを認め、受け入れ、寄り添い、愛を伝え続けることだ。」


そう私の心が、私に伝えてくれた。


私はとてつもないショックを受けたのだが、ちゃんと自分の本来の心を取り戻した。

素晴らしい成長だった。


私は私を信じた。

ひいては、娘を信じたってこと。


今日のことを娘にちゃんと伝えよう。

今の娘なら絶対にちゃんと受け止めてくれる、そう信じたから。


そして娘が帰宅したとき、心から笑顔で「おかえり!」と言った自分が在った。


夕食を楽しく頂き、私は自然に、担任の先生からのお話しを娘に伝えた。

そして、先生からのお話しを受けて、私がどう感じたか正直にしっかりと伝えた。


娘が私の話しをしっかりと受け取っていることがビンビンと伝わってきた。


娘はね、自分でも体力の限界を感じていて、体育に参加することはキツかった、ということを教えてくれたんだ。


体育どころか、駅の階段の昇りがキツく、毎回エレベーターを使っていること…

学校の階段はお友達と合わせて上らなくてはいけないので辛いということ…

お尻の骨が椅子にあたって座っているのも辛いこと…

背中の骨がベッドにあたって痛いので、クッションを敷いて寝ていること…

自分の身体を鏡で見て気持ちが悪いと感じたこと…

頬がコケて歯が出てきて可愛くないこと…


娘がこれまで私に言いたくても言えなかったことを素直に吐き出してくれたんだ。


嬉しかった。

伝えてくれた内容はどれも衝撃的だったのだけれど、そんなことどーでも良かった。

そんなことより娘が私に伝えてくれたことが本当に嬉しかったんだ。


娘が「自分の苦しみをお母さんに話しても大丈夫だ」って感じてくれるようになったんだって。


このとき、娘が「私は摂食障害なんだ。」ということを完全に受け入れたような気がする。


娘が自分の状態を受け入れ、認めた。

さぁ、ここからが新たな始まりだ、私は強く感じていた。


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今、お辛い気持ちを感じておられるお母様へ。

お子様の状態にばかり目がいってしまうこと。
これは当然です。
お子様を大切に想われているから当然です。

渦中では、自分のことを大切にすることは難しい、とお感じになるのも当然です。
私もそうでしたから。
この生活の中で「良いこと」なんて、どう探したって「ない!!」って。

でも生きていれば「良いこと」はあふれるほど在ります。
息をしていること。
ご飯を食べられること。
水道をひねれば水をいただけること。
安全な家が在ること。
欲しいものが買えること。
スマホが在ること。

私たちはこんなにたくさんの「在る」に恵まれて生きています。

この「在る」を意識的に見てほしいです。
例えば、ノートに書き出すのも良い方法です。

「在る」を意識すると、私たちの脳は「在る」を探し始めます。
ですから「在る在る探し」を意識的にして欲しい。
毎日毎日意識していると、それは次第に習慣となります。
無意識に「在る」を探す自分になっています。

とにかく続ける。
信じて続ける。
絶対に絶対にあなたの意識は変わります。

ただ、革命的に変わるのとは違います。
じわじわ変わります。
だから「やっているのに全然変わらないじゃん!」と感じても、良いから続けてください。
絶対に変わっていますから。

そして、気付いたときには自分の思考がガラッと変わっていますから。

人間ってすごいです。
本当に素晴らしいです。
だからあなたは、すごいのです!!!ものすごく!!!
ご自分を信じてください。
あなたの思考は必ず必ず変わります。

一緒に人生を楽しみましょう!!

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娘は土曜登校日。私は大好きなパン屋さんでパンを買い、公園で頂きました♡私は自由だな、恵まれているな、全てのことに感謝だなぁと感じた豊かなひと時でした♡