退院して1週間後、高校推薦入試を迎えた。

参加できたことは本当に奇跡だ。

今でも、この出来事には感謝をしている。


娘はまだ、歩行に不安があったため学校の前まで車で送った。

校内では車椅子を使って同伴する予定だったのだが、娘は1人で大丈夫だと言うので、信じて行かせた。


娘は特に歩行には問題なく戻ってきてくれた。

ホッとした。


そして2日後には合格発表。

結果は合格。


面接に行きさえすれば合格すると言われていたのだが、それでも合格発表の前は緊張した。


合格祝いにはすき焼きが食べたいという娘の希望を叶えた。


退院してしばらくは、娘も食べることを「頑張って」いた。


そもそも、食べることを「頑張らなければ」という考えは、摂食障害が残っている証拠なのだが…。


とはいえ、その頃の私は娘が摂食障害を「克服した」と思っていたので、娘と一緒に外食を楽しんでいた。


ライブに行ったり、ディズニーランドに行ったり、旅行に行ったり…入院中に出来なかったことを取り返すかのようにお出掛けをしていたな。


その当時の写真を見てみると、娘は顔がむくんだように丸い。

これは、摂食障害だった子が急激に体重を増やすと現れる現象なのだそうだ。


今想うと、娘は辛かっただろうな。

自分の顔が日に日に丸くなっていくなんて、不安で悔しくて悲しかっただろうな。


そして娘は、少しずつカロリーを減らすようになった。

それでも、家では割と量は食べていたので、私は少しぐらいなら…と感じてそれを認めていた。


そこから、娘は徐々に徐々に摂食障害へと引き戻されて行ったんだ…。


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もし、今「頑張って」食べているお子様をお持ちのお母様がいらしたら、こんな言葉をかけてあげたらどうでしょうか。


♡あなたはよくやっているやからよ(頑張っている、よりも「やっている」がより良いです)


♡あなたがやりたくなかったら、止めて良いよ


♡食べたくない、と心が言っているのなら食べなくて良いよ


♡食べても食べなくても、私はあなたのことを愛しているよ


♡いつもあなたのことを想っているから安心して良いよ


♡どんなあなたも価値があるんだよ


♡あなたが存在しているだけで私は幸せだよ


♡私はあなたが、だ〜〜〜〜い好きだよ


私は、娘が拒食症で苦しんでいるときにこのような言葉をかけ続けました。(拒食症になったことは今後書かせて頂きます)


正直「食べなくて良い」と伝えるのはとても怖かった。

でも、娘が自分の心の声を聴き、それを叶えてあげることが、摂食障害を克服するうえでとても重要なことだったから、だから私は怖かったけれど伝えました。


だって、食べることが怖い子に「食べたほうが良いよ」と言うのは違うから。


例えばそれは、喘息で苦しそうに咳をしている子に「咳はしないで」と言うこと同じことだから。


心の苦しみは目に見えないから難しい。


お母様に「食べることが怖い」という自分の心を認めてもらったら、お子様は嬉しいと感じます。


「食べなくて良いよ」と言うことはハードルが高いと思われるのであれば、「食べなさい」ということを絶対に言わない、という覚悟だけはしてください。


摂食障害のお子様に「食べなさい」と言うことは、確実に逆効果です。


ともかく、お子様が安心できる環境を作って差し上げること。

これが大切です。


具体的にお伝えすると…

まず「食べなさい」という言葉は手放す。

お母様がホッとすることを少しで良いからやる。

お子様のことばかりを見るのではなく、ご自分の心を見てあげる。

あなたが大好きだと口に出して伝える。

いてくれてありがとうと感謝を伝える。

あなたの好きなようにして良いよ、と伝える。

マッサージをしてあげる

お出かけの時は手をつなぐ

寝る前と、起きた時はハグをする

甘えるだけ甘えさせてあげる。

寂しいのなら一緒に寝てあげる。

などなど。


娘からは、毎食、食べ終わった後にハグして欲しいと言われました。

これは今でも続けています。


私は娘の状態が酷いときに、このようにして娘に接していました。

すると、みるみる娘の状態は良くなって行きました。

これ、嘘みたいな本当の話しです。


あなたの心の在り方が変われば、現れる現実はガラッと変わるのです。


この他にも、私が実践したことはたくさんあります。

今後のブログで、どんどんお伝えしたいです。


今、お辛い気持ちのお母様。

大丈夫です。

お母様が幸せを感じ始めれば、お子様も同時に幸せを感じます。

自分の力を信じてください。

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