精神的なショックと、食事を思うように採っていなかったことによるエネルギー不足から、倒れてしまった私。


ただ、耳だけは機能していたようで、看護師さんたちの「〇〇ちゃんのママ!」「先生呼んで!」「バイタル!」という緊迫した声は聞こえていた。


そのとき私は2つの感情を感じていた。
1つは「私が倒れている場合じゃない!何やってるんだ!だらしない!目を覚ませ!!」
そしてもう1つは「これで、しばらく娘と離れられる理由ができた。」というホッとした気持ち。
この相反する感情だった。

私の気持ちも限界だったんだ。
私の周りには味方はいない、娘を守れるのは私しかいないって思い込んでいたから。

本当は、お医者様も看護師さんも、主人も、学校の先生も……私を助けてくださる方はたくさんいたのにね。

今ならわかる。
苦しいときは人にどんどん頼って良いって。
弱い自分もダメな自分も、さらけ出すことは恥ずかしいことなんかじゃないってこと。
そんな弱い自分をさらけ出せば出すほど、助けてくれる人はさらに助けてくれるってことも。

でも、当時はそんなこと1ミリだって感じることができなかったんだ。
娘がこうなったのは私のせい、だから、私一人で落とし前をつけなければいけない、そう強く感じていたから。

今、当時の私と同じようにご自分を責めておられる方がいらっしゃっるとしたら、それはちがいます。
あなたのせいでは絶対にありません!
あなたの言った言葉、やった行動は、大切な方を傷つけてしまったかもしれませんが、それはもう仕方のないことです。

その大切な方が、もしご自分のお子様だったのなら、あなたがしてしまったことによって、あなたを嫌いになってしまうことは絶対にありません。
だって、子どもはお母さんが大好きなのだから!

やってしまったことを悔やむより「この出来事は私に何を伝えようとしていたのだろう?」「これは苦しいと感じる出来事だけれど、ほんの少しでも良いことが在るとしたらどんなことだろう?」こう、ご自分に問いかけてみて下さい。

初めは意味がわからないかもしれませんね。
でも、何度も何度も問いかけることで、あなたの脳は必ず答えを出してくれます。
信じてください。
これは脳科学的にも実証されていることです。

当時の私は、こんな脳の仕組みを知りませんでした。
知っていて、実践していれば、娘の心をもっと早く救ってあげられたと思います。

摂食障害は心の病です。
そして、それはお母様の心の苦しみを、お子様が身をもって教えてくれているのです。
生命をかけて。

お子様の心を救いたい。
そのためにやること、それはご自分の心を満たしてあげることなのです。

ただ咲く。その在り方が素晴らしい♡