憧れの高校生にさせてあげたい気持ち
入院をして完治させ、娘の心を楽にさせてあげたい気持ち
精神科の入院に、娘の心は耐えられるのだろうかという気持ち
私の頭はこれらのことで占められていた。
どのみち、今回の入院は長引くので、精神科の入院については追って考えましょうと、医師からは告げられた。
つまり、病院側から「高校を諦めてください」という印籠を渡されたって感じ。
娘の状態は、というと、食事を生き生きと食べていて、表情もとても明るくなっていた。
だから私は希望を持っちゃったんだよね。
「いける!」って。
推薦をこのまま進めていこう、そう思った。
でも…またしても問題があったんだ。
それは出席日数。
推薦を頂くには、規定に出席日数が必要となる。
今回の入院は長くなるため、出席日数が足りなくなってしまうのだ。
私の血の気が再び引いた。
この問題に寄り添ってくださったのが、院内学級の先生だった。
この先生は、担任医師が話をつなげてくださった。
院内学級の先生がおっしゃるには、現在の中学から院内学級に転籍をして、院内学級で出席日数を稼ぐことが可能だということ。
どちらにせよ、担任の先生に相談することが先決だとおっしゃった。
私はすぐさま担任の先生に電話をした。
担任の先生は、何度も中学3年生を受け持ったことがあるベテランの先生だったので、すぐにに答えがでた。
推薦は今通っている学校からしか出すことはできないということ。
だが、これは本当に奇跡なのだが、推薦先の出席日数のカウントは、娘が入院した4日後までとなっているとのこと。
つまり、今までの欠席日数+4日が総欠席日数となるので、出席日数の心配はないということだった。
あとは、推薦の規定成績が取れていること、推薦入試(面接)に行けることが可能であれば推薦はしてくださる、ということだった。
これも奇跡なのだが、娘が倒れた2日前に、推薦に必要な試験が終わっていたので、成績に関しても大きな問題はなかった。
希望が見えた!
でも…推薦入試までに退院ができるとは思えない。
無理に退院をして、摂食症状が悪化する可能もある…?
何が正解なの???
正解のない問いに、私は苦しんだんだ。