入院して2日目。やっと娘が目を覚ました。


主治医からは、3日間は絶食と言われていたので、娘は食べられないことが辛そうだった。 


そして主治医との面談があった。

娘が運ばれたのは内科だったのだが、もしかすると精神科の入院の方が良いかもしれない、ということをおっしゃっていた。


精神科の入院…。

私は、それを調べていて知っていた。

閉鎖病棟ということだよね……。

面会もできず、場合によっては拘束されることもあるんだよね……。

スマホも雑誌も勉強も、さらには歩くことも禁止されるんだよね……。


とてつもない恐怖が襲ってきた。

そして、娘は絶対に精神科に入院させるのは嫌だ!!って、強く感じていた。


数時間後、主治医が再びやってきた。

「娘さんは摂食障害だと思われます。」と、おっしゃった。


そのときはじめて「娘はやっぱり摂食障害だったんだ…」と、事実を突きつけられたんだ。

わかっていた。


わかったけれど、そうじゃないと思いたくて、目を背けていんだ。

そんなことわかっている。

だから「摂食障害」だなんて言葉に出さないで!!!と、主治医を憎んだんだ。


でも、やっぱり摂食障害だったんだ。

でも、病院につながったのだから、もう安心だ。娘はこれで治るんだ。

私の3年間の地獄が、やっと、やっと終わるんだ、という安堵も同時に感じた。


でもね、摂食障害って、そんな簡単に治るものではなかったんだ。

今よりも、もっともっと苦しむことになるだなんて、このときの私は知らなかった。